4年間の集大成 音楽が紡ぐ心の絆

今年で4回目となる関西学生メモリアルコンサートが2月22日、尼崎市のアルカイックホールで行われた。今春卒業する4年生を中心に20の大学、総勢63人が一堂に会し一糸乱れぬ演奏を披露した。【2月24日 神戸大NEWS NET=UNN】

   卒業まであとわずか。4年生にとってはまさに学生生活最後の演奏となる。「最後に思い出を作れてよかった」と終演後に話したのは、コンサートの実行委員長を務めた清水雅弘さん(工・4)。神戸大応援団総部吹奏楽部で活動していた清水さんは、大学生活の集大成として今回のコンサートを企画。前回の運営に携わった吹奏楽部OBの手を借りながら、やっとの思いで開催にこぎつけた。「昨年末の時点で参加希望者が少なく、一時はコンサートの開催自体が危ぶまれていた」と清水さん。決して平坦な道のりではなかったが、地道な広報活動や人の繋がりで徐々に参加者が増え、神戸大13人(吹奏楽部11人、交響楽団2人)を含む63人が舞台に立った。

 演奏は2部構成で行われた。第1部では「アルメニアンダンス・パート1」と「セヴィリアの理髪師」より序曲、防衛庁の設立50周年記念に作られた「科戸の鵲巣(しなとのじゃくそう)」などを披露。なかなかメンバー同士で集まれず練習不足は否めなかったが、コンサート直前に行った合宿の成果を遺憾なく発揮した。狂詩曲「ジェリコ」、管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」を奏でた第2部では演奏だけではなく楽器にも工夫。トランペットにミュートと呼ばれる消音器を取り付け、わざと音色を変化させるなど、細かい演出にもこだわった。
 コンサートの締めくくりとして、作曲家の天野正道さんが今回の演奏のために書き下ろした「Viva!MEMOCON」を初演。盛大な拍手が学生生活最後の演奏に花を添えた。「音楽で通じて出会えた人の繋がりが財産です」(清水さん)。いつかまた同じメンバーで演奏が出来ることを願い、それぞれの道を歩んでいく。

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