大型ヨットの学生世界選手権「Student Yachting World Cup 2017」が10月17日から22日にフランスで開かれ、日本チームとして出場した神戸大オフショアセーリング部が優勝した。アジアのチームの優勝は初。
「Student Yachting World Cup」は毎年フランスで開かれる、学生の大型ヨットレースの世界大会。今年は日本をはじめ英国、カナダ、インドネシアなど9カ国が出場し、16レースを戦った。
同部は3月に行われた全日本学生外洋ヨット選手権で優勝し、世界選手権の日本代表に。10人が日本チームとして出場した。
小さなミスが大きなロスを生む可能性があるヨットレース。大会中は毎日レース後にメンバー全員でミーティングをして、良かった点と修正すべき点を反省し、メンバー間で確実に情報を共有して次のレースに挑んだ。大会で使うヨットは初めて乗る艇種だったが、情報共有が功を奏し早く慣れることができたという。
また、毎日早朝からレースの準備に向かい、船底を他のチームよりきれいに掃除する細かな努力も。日本チーム代表の藤野功貴さん(海事・4年)は「強風から微風まで、どんな風にも素早く対応できた。風によってしっかりヨットを調節して、コースを冷静に見極めて走ることができた」と振り返る。
「欧州一強だったこの大会で、アジア勢初の優勝を成し遂げたことを誇りに思っている。体格で劣る日本チームが、海外のチームと肩を並べて戦うことができるということを証明できてうれしい」と藤野さんは感想を話した。
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