5月末で「みどりの窓口」廃止 JR六甲道駅

 JR六甲道駅の「みどりの窓口」が5月31日で営業を終了する。JR西日本によると、6月1日以降、学生割引など紙の割引証できっぷを購入する場合は、新設される「みどりの券売機プラス」でオペレーターを呼び出せば購入できるとしている。<篠原大晴>

(写真:営業中のJR六甲道駅「みどりの窓口」。2025年5月撮影 画像の一部を加工しています)

 神戸大生が利用するJR六甲道駅の「みどりの窓口」には、「六甲道駅の『みどりの窓口』の営業を終了します」という張り紙が張り出され、「6月1日以降は、自動券売機または新たに設置する『みどりの券売機プラス』をご利用ください。オペレーターのご案内により、各種割引きっぷなどもお買い求めいただけます」と書かれている。
 神戸大生はこれまで学割証で切符を購入する際に、この「みどりの窓口」を利用してきた。
 JR西日本によると、今後、学生割引など、紙の割引証できっぷを購入する場合は、新設される「みどりの券売機プラス」でオペレーターを呼び出せば購入できるとしている。

 「みどりの窓口」は国鉄時代の1965年に、全国の主要駅に設置された。
 JR西日本は、2019年2月に「みどりの窓口」を大幅削減する方針を発表。人件費の削減、経営の効率化をはかるものとみられている。当時、京阪神地区の駅に180か所あったが、2030年ごろには新幹線停車駅や拠点駅の約30カ所に集約すると発表した。その後、都市部周辺の窓口が廃止され、ついに六甲道駅も廃止されることになった。
 六甲道駅は、1日平均5万人前後の利用者があり、JR西日本の駅別乗降客数では30位(国土交通省国土政策局・令和5年度)で、芦屋駅、宝塚駅などと並ぶ。

 JR東日本では窓口廃止を進めた結果、残された窓口に利用者が殺到し、2024年の春には定期券を購入する人や、訪日の外国人などで激しい混雑が発生。窓口削減方針を凍結する事態となっている。

 JR西日本に取材すると、「六甲道駅に限らず、お客様のご利用状況などを総合的に鑑みて、営業の終了を決定した」としている。切符の購入でわからないことがある場合には、駅員も対応するという。

 JRの学生割引によるきっぷは、学内の神戸大生協サービスセンターでも発券できる。

●参考サイト=統計情報リサーチ「六甲道駅(JR西日本)の乗降客数の統計」(2024年)https://statresearch.jp/traffic/train/stations/passengers_station_94_896.html
●参考サイト=NHK「みどりの窓口 JR東日本 削減方針を凍結 3年前は440駅 残るのは?」(2024年5月9日)https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20240509a.html

(写真:JR六甲道駅に張り出された「みどりの窓口」廃止のお知らせ。2025年5月撮影)


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