神戸大NEWS NET 2007年8月後半のニュース
◎サヨナラ勝ちで勝ち点 近畿学生野球リーグ
近畿学生野球秋季リーグ第1節2回戦、神戸大−大教大が8月31日に南港中央野球場で行われた。初戦に続き、延長までもつれ込む投手戦となったが、10回に兼元主将(経営・4年)の中前適時打で1−0のサヨナラ勝ち。先発の安井(経営・3年)も嬉しいリーグ戦初完封で、勝ち点1を奪取した。【8月31日 神戸大NEWS NET=UNN】
安定感抜群の投球で、一度も3塁を踏ませることはなかった。「体もキレててだいぶ調子良くて、キレもコントロールも良かった」(安井)。
二日連続の投手戦。味方の援護がないまま、試合は延長に突入した。長いイニングを投げたことのない安井にとって、延長戦は未知の領域だった。だが、「力で押すとこは押せて、かわすところはかわせた」と安井。状態の良さが、自然と気持ちを強気に変えていった。
この夏、神戸大は徹底的に走り込みを行った。スタミナに課題があった安井だが、その成果は試合中にはっきりと表れた。「だいぶ(スタミナが)もちました」(安井)。10回を投げても球威は衰えなかった。そして、その裏の攻撃だ。二死2塁から兼元主将が中前へサヨナラ打を決めた。
「めっちゃ嬉しかったです」(安井)。
今年の春季リーグで急成長し、齊藤(発達・4年)との先発2枚看板を確立させた左腕。10回を3安打に抑え、めでたいリーグ戦初完封を達成した。これには、「来年からはエースですから」と中村監督もニンマリ。
開幕2連勝を飾り、好調な神戸大。次には、2強の一角である阪南大戦が控えている。ここ近年、勝ち点を奪ったことがない相手だが、中村監督は「十分苦しめられる」と不敵な笑みを浮かべる。大教大には雪辱した。さあ、今度は阪南大の番だ。(記者=濱田直毅)
●近畿学生野球秋季リーグ第1節2回戦(8月31日・南港中央野球場)
大教大 000 000 000 0=0
神戸大 000 000 000 1=1
【大教大】●北岡−中野
【神戸大】○安井−河嶋
【写真上】リーグ戦で初めて完封勝利した安井。
【写真下】10回。サヨナラ打を決め、喜ぶ兼元主将。(いずれも8月31日・南港中央野球場で 撮影=濱田直毅)
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◎大教大との延長戦制す 近畿学生野球リーグ
近畿学生野球秋季リーグ第1節1回戦、神戸大−大教大が8月30日に南港中央野球場で行われた。延長11回、神戸大は二死満塁から4番下濱(経済・3年)の中前2点適時打で勝ち越し、エース齊藤(発達・4年)が完投。4−2で大教大を下した。【8月30日 神戸大NEWS NET=UNN】
背番号11がマウンド上で躍動した。神戸大の絶対的エース齊藤。勝利の瞬間、思わずガッツポーズが飛び出した。
初回にマウンドに上がったとき、ふっと深呼吸をついた。この一戦に期するものがあったのだ。
「今日は絶対負けない気持ちを持っていた」(齊藤)。
忘れはしない。春季リーグの開幕戦も同じ大教大が相手だった。その時、齊藤は7回に7連打を浴びるなどし、味方打線の叩き出した6点のリードを守りきれず敗戦。チームもそのまま勢いに乗り切れず、4位でリーグ戦を終えることとなった。
この日も最大の山場は7回に訪れた。2点リードの場面。一死から2塁打を許し、失策と安打、野選で同点とされる。「7回は(前回のことを)意識した」と齊藤。頭の中で、あのときの悪夢が蘇る。だが、ここは踏ん張った。次打者を遊ゴロと中飛に仕留め、逆転を許さなかった。「同点で抑えれて良かった」と齊藤。
そのまま試合は延長までもつれ込んだが、齊藤の気迫は最後まで尽きることはなかった。序盤から低めにボールが集まり、安定した投球を見せた。そして、エースの奮投がようやく11回に実を結んだ。4番下濱が決勝打を中前に放った。
「うちの4番なんで打ってくれると信じていた」(齊藤)。
チームとしても、開幕戦を正念場として睨んでいた。試合後、「優勝狙うのもそうだが、大教の最初の一戦は絶対倒すんだと言っていた」と中村監督は明かした。
「齊藤は練習も調子良かったし、何より意気込みが。春の雪辱を晴らすんだという気持ちが入っていた」(中村監督)。
やっぱり勝つのは最高だ。エースの見せた執念で、神戸大は幸先良いスタートをきった。(記者=濱田直毅)
●近畿学生野球秋季リーグ第1節1回戦(8月30日・南港中央野球場)
神戸大 100 010 000 02=4
大教大 000 000 200 00=2
【神戸大】○齊藤−河嶋
【大教大】雀部、林、●北岡−中野
【写真上】最後の打者を打ち取り、捕手の河嶋と笑顔でハイタッチする齊藤。
【写真下】11回、勝ち越し打を中前に放ちガッツポーズする下濱。(いずれも8月30日・南港中央野球場で 撮影=濱田直毅)
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◎神戸大の馬鈴薯使用 らんらんチップス
神戸大関連の商品に新たな顔が登場した。神戸大大学院農学研究科の農場で作られたじゃがいもを使用しているポテトチップス「らんらんチップス」が7月24日から神戸大生協などで販売されている。【8月29日 神戸大NEWS NET=UNN】
カルビー湖南株式会社製造グループの中にいる神戸大卒業生が、同研究科がじゃがいもを販売していることを神戸大の広報誌で知り、同社はこのじゃがいもを使用したポテトチップスを販売することを計画した。だが、商品化へたどり着くまでには関門があった。栽培されているじゃがいもは「らんらんチップ」と呼ばれる品種で、これまで品種限定ポテトチップスとして商品化されたことがなかった。同社は昨年7月に収穫されたじゃがいもで品質調査などを行い、約1年かけて完成させた。
釜揚げ製法を用い、低温で揚げることでポテトチップスに独特の堅さを持たせている。じゃがいも本来の味が出る様、味はうす塩のみ。また、同農場で収穫されるじゃがいもの生産数は限られている為、数量限定販売としている。同商品は神戸大生協では3袋セット300円で販売されているほか、神戸空港、一部のJRキオスクなどでは同セット350円で販売されている。
同商品の販売を取り扱っている神戸大生協では、当初の見込みよりも大幅に売れ、「メーカーに無理を言って他小売店の商品をまわしてもらっている状態(8月22日現在)」(同生協関係者)。在庫がなくなり次第販売を終了するが、「生協としましては、神戸大学附属農場で活動、活躍されている皆さんの姿を幅広く神戸大学全キャンパスのみなさんへお伝えする一つの形として(来年度以降も)販売を継続していきたいと考えています」と同生協関係者は話している。(記者=西田健悟)
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◎秋季リーグ日程が決定 関西学生ソフトボール
関西学生ソフトボール2007年男子秋季リーグの組み合わせが決定した。神戸大は初戦で四天王寺国際仏教大学と対戦する。【8月27日 神戸大NEWS NET=UNN】
春季リーグを1勝3敗で終えた神戸大。辛くも秋季リーグを春季と同じ2部リーグで迎えることになった。春に主力として戦った4年生が引退し、チーム状況は苦しい。今季は2部残留が当面の目標となる。(記者=塚本京平)
●2007関西学生ソフトボール秋季リーグ・神戸大の日程
(会場は全て万博記念公園総合グラウンド)
9月23日 神戸大−四天王寺国際仏教大
9月30日 神戸大−佛教大
10月7日 神戸大−龍谷大
10月21日 神戸大−大阪体育大
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◎山場で重い一敗 男子ラクロス2戦目
関西学生ラクロスリーグ第2節神戸大−京産大が8月26日、伊丹スポーツセンターで行われ、神戸大は7−8で敗れた。「前半戦の山場」としてした京産大戦を落としたことで、ファイナル3に出場するためには、重い一敗となった。【8月26日 神戸大NEWS NET=UNN】
「実力は拮抗している」。主将とコーチは口をそろえる。京大、関学の二強の次にくるチームとして目される神戸大−京産大の試合は両チームにとって山場。京産大の奥村主将は「僕が主将になって以来、神戸大を倒すことを目標にしてきた」。
第1Q、神戸大はゴール裏からのパスを受けショットという同じ形で、AT陣・鳥井、中島、田中陽の3選手が順にゴールを決める。しかし得点の直後に失点を重ね前半は3−3。両者譲らない。
後半開始、ロケットスタートを決めたのは神戸大だった。第3Q3分、ゴール前フリーでボールを受けたAT中島が、落ち着いて放り込み4−3と勝ち越し。さらにその直後、AT鳥井のトリッキーな背面からのショットが見事に決まり、チームはこの日一番の盛り上がりを見せる。
「あそこでチームの流れを引き寄せきらないといけなかった」と試合後の鳥井主将。また得点の直後だった。AT田中陽の「守ってくれ」の叫びもむなしく、すぐに失点。取っては取られの展開で第3Qを6−5と1点リードで終える。
第4Qは次々と飛んでくるボールをGK平岡が必死のセービング。しかし耐え切れず3分同点に。さらに残り8分でこの試合初めてのリードを許す。
攻めるしかなくなった神戸大は、攻撃を仕掛けたところ逆にカウンターを浴び6−8。守りの体制に入った京産大の壁は厚く、AT中島が残り3分で1点をあげるも及ばす。ホイッスルが鳴った瞬間、神戸大の選手らは頭を抱え崩れ落ちた。
前田ヘッドコーチは「ちょっとした差で負けた。結果として去年のリベンジに燃えるむこう(京産大)の気持ちが勝った」とコメント。
試合後、意気消沈した神戸大ベンチでは「切り替えていこう。まだまだこれからやで」とチームを鼓舞する鳥井主将の姿があった。京産大戦に敗れたことで、ファイナル3に出場するためにはもう勝ち星の取りこぼしはできない。まだ可能性は残されているが「これで勝たないといけないとチームもわかったと思う。背水の陣で一戦一戦勝ちにいく」と硬い表情だった。(記者=大野将寛)
●関西学生ラクロスリーグ第2節(8月26日・伊丹スポーツセンター)
神戸大 3 0 3 1=7
京産大 2 1 2 3=8
【写真】試合終了の笛に、肩を落とすAT中島(写真手前)。(8月26日・伊丹スポーツセンターで 撮影=濱田直毅)
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◎目標は「全勝」 アメフット部激励会
アメフット部レイバンズの激励会「キックオフミーティング2007」が8月25日、国際文化学部食堂で行われた。主催はレイバンズファンクラブ。会場には約180人の参加者が集まった。【8月25日 神戸大NEWS NET=UNN】
関西学生アメフットリーグが同日、開幕した。神戸大レイバンズの初戦は9月1日、午後2時から行われる関大カイザースとの試合。昨年は関大に接戦の末、敗れた。運命の日を1週間前に控え、選手らの士気は高まっている。
「関大は僕が1年のときから勝ったことがない。関大と聞いただけで燃えるものがある」(寺坂主将)。
「関大はアスリートが多いので走り回らせないようにしたい。調子に乗せると厄介。タフなゲームになると思う」(安井ヘッドコーチ)。
この日、キックオフミーティングに参加したのはレイバンズの全選手・関係者や後援会、ファン、応援団総部など約180人。選手らは、堀ロク郎キックオフミーティング実行委員長(※ロクは王へんに力)や中川正之顧問などから激励を受けた。
寺坂主将(経済・4年)は「あと1週間、気持ち高めて初戦の関大戦、まず勝ちます。応援よろしくお願いします」と挨拶。選手・スタッフの紹介や練習の見学なども行われた。
今年の目標を「全勝」としたレイバンズ。8月中旬にはハチ高原で6日間の合宿を行った。「オフェンスは昨年より力上がっている。ディフェンス、キッキングゲームも合宿通じて良くなっている」と安井ヘッドコーチも手ごたえを感じている。
やれることはやった。まずは関大に勝ち、勢いをつけたいところだ。(記者=濱田直毅)
●アメフット秋季リーグ戦 レイバンズ試合日程
▽9月1日(EXPO FLASH FIELD)
午後2時 神戸大−関大
▽9月17日(西京極陸上競技場)
午後2時 神戸大−京大
▽9月30日(西京極陸上競技場)
午後2時 神戸大−立命
▽10月14日(王子スタジアム)
午後2時 神戸大−関学
▽10月27日(王子スタジアム)
午後4時 神戸大−近大
▽11月11日(EXPO FLASH FIELD)
午後5時 神戸大−龍谷大
▽11月24日(王子スタジアム)
午後1時 神戸大−同志社
【写真上】約180人の参加者を前に決意表明する寺坂主将。
【写真下】拍手で送り出される選手ら。(いずれも8月25日・国際文化学部食堂で 撮影=濱田直毅)
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◎新人10人の初舞台 はちの巣座新人公演
神戸大演劇研究会はちの巣座の新人公演『FeeLing Couple』が8月24日、尼崎市のピッコロシアターで行われた。10人の新人が初舞台を踏み、堂々とした演技を見せた。【8月24日 神戸大NEWS NET=UNN】
「好きだけど血液型が合わない」という理由でO型の恋人、絵里に別れを告げられたO型の雅治。血液型別のお見合い「フィーリング・カップル」に参加する絵里が彼氏を作るのを阻止しようと、雅治もお見合いに参加する。4種類の血液型の男女がそれぞれの血液型の性格を見せながら、お見合いが進行していく。結局、血液型は重要なのか――。
役は全て新人らによって演じられた。笑いを誘う場面では、満員の客席から大きな笑い声が起こっていた。
舞台を終えて絵里役のごろうさん(発達・1年)は「芝居は楽しいです」と満面の笑みを見せた。六甲台講堂で暑さに耐えながら練習に励んだという。「こんなに多くのお客さんに来ていただいてうれしかったです」と感謝の気持ちを表した。演出を担当した吉本有紀さん(発達・2年)は「今の情熱を忘れずに」と新人らにメッセージを送った。訪れた神戸大の女子学生2人は「去年も見に来たけれど新人公演は感動します」「新人なのに上手」と笑顔で話した。(記者=上村絵里)
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◎深まる美の交流 神戸学生制作会8月展
神戸大美術部「凌美会」が属する神戸学生制作会の8月展が8月21日から26日までACTA西宮で開催されている。神戸大を含む9大学の美術部から約60点の作品が出展され、各大学の美術部の交流の場にもなっている。【8月22日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大美術部「凌美会」が属する神戸学生制作会(神制)は、兵庫県と大阪府の大学の美術部が集まった学生団体で、神戸大の他にも大阪市立大、関大、関学など9大学が所属している。神制は毎年2月と8月に共同の展覧会を開いており、今回の8月展では各大学の有志が約60点の作品を出展させ、美術作品を通しての大学間の交流を深めている。今回の展覧会のテーマは「LOVE&PEACE」となっており、訪れた人の中には今年の2月展に比べて、全体として落ち着いた美しい絵が多いと話す人もいた。
絵を描く上で、部室での部員同士の会話や、お互いの作品に触れ合うことの大切さを挙げたのは、今回2作品を出展した原田結花さん(発達・2年)。「一人きりで描くと自分の絵しか見えなくなるが、自分の大学だけでなく他の大学の美術部の人たちの作品を見て影響を受けることで作風が変わる事もある」と話した。大学に入ってから美術を始め、今回立体作品を出展した田中李沙さん(神戸学院大・2年)は他の作品を見て「今度は絵画も勉強したい」と意欲が沸いたという。
神戸大美術部は次回の展覧会として、大阪市立大との共同である野外展を9月に控えており、六甲祭まで視野に入れた次なる作品への意気込みを見せている。
(記者=大野将寛、梅本良恵)
●神戸学生製作会8月展
▽日時
8月21日から8月26日まで
▽時間
午前10時から午後6時まで(最終日は午後5時まで)
▽場所
ACTA西宮東館6F 西宮北口ギャラリー 第2展示室
詳細は神戸学生製作会HP(http://shinsei.nomaki.jp/)まで。
【写真】来場者は一つひとつ熱心に見ていた。(8月22日・西宮北口ギャラリー第2展示室で 撮影=梅本良恵)
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◎「120%」の勝利和解 大日岳訴訟を終えて
北アルプスの大日岳で2000年3月、旧文部省主催の冬山登山研修会に参加した溝上国秀さん(当時・神戸大2年)と内藤三恭司さん(当時・東京都立大2年)の2人が雪庇(せっぴ)崩落によって死亡する事故で、遺族が国に損害賠償を求めた訴訟は今年7月に和解が成立し、遺族は5年半を数える裁判生活を終えた。【8月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
事件発生から7年。裁判開始からは5年。そして原告勝訴の判決が下った1審判決からは1年2ヶ月が経過していた。国の控訴で始まった第2審は、原告の主張が全面的に認められる内容で和解が成立した。5年半に及ぶ「原告」としての生活を終えた、国秀さんの両親に話を聞いた。
和解内容について、国秀さんの父・不二男さんは「120%の勝利」と話す。「100%」とは、一審判決で認められた国から遺族へ対する損害賠償が再び認めらたこと。そして「20%」とは国が遺族への謝罪をすること、冬山登山研修会を「安全検討会」を設置することで国が再開を検討することである。
この「20%」は、一審判決では認められていなかった。国からの謝罪、研修会の再開は遺族側がずっと切望していたもの。それだけに「この部分が認められたのが一番大きい」と母・洋子さん。「次の安全登山へ結び付けられた。いままで支援してきてくれた山の関係者の方々の期待に応えられたと思う」と話した。
今月4日、国の関係者が国秀さんの両親のもとへ謝罪に訪れ、事故の再発防止も誓った。「(国秀さんの)遺影とともに生きてきた7年間分の悲しみを知ってほしかった。これ以後の再発はないだろうと感じたし、今後の研修会に生かしていってほしい」。今後への期待は大きい。(記者=塚本京平)
*この記事は昨年5月から始まった連載、「伝える“命の大切さ”」の続編として掲載しました。この連載は今後数回にわたって掲載する予定です。
【写真上】国が溝上さん宅へ謝罪に訪れる(8月4日・溝上さん宅前で 撮影=西田健悟)
【写真下】裁判を終え資料を前にする溝上国秀さんの両親(8月17日・溝上さん宅で 撮影=森田篤)
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◎9月15日に報告集会 大日岳訴訟和解を受け
原告側の主張が認められる内容の和解が先月に成立した大日岳事故訴訟で、一般の人たちに向けた旧原告側の報告集会が9月15日に行われる。問い合わせは兵庫労山事務局(電話078−222−2463、ファクス078−222−2109)まで。【8月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
●登山研修死亡事故 大日岳訴訟 全面勝利報告集会
場所・尼崎労働福祉会館大ホール(阪神尼崎駅北へ10分)
時間・2007年9月15日 午後1時30分〜
内容・勝利和解内容と意義について
わが子の願いに答えて
経過報告・その他
主催・神戸大学教職組・神戸大学WV部、同OB会・国民救援会・兵庫労山
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◎フォルサ、遠い白星 関西フットサルリーグ
関西フットサルリーグ第4節が8月19日、加古川総合体育館で行われた。神戸大フォルサは社会人チームのリンドバロッサと対戦し、3−3で引き分けた。【8月19日 神戸大NEWS NET=UNN】
フォルサにとって悪夢のような時間だった。後半終了まであと1分で2−2の同点。初戦以来白星から遠ざかっているフォルサにとっては、是が非でも白星をつかみたい試合。その勝利に対する思いが残り56秒でエリア付近でのフリーキックのチャンスを呼び込む。背番号7を背負う北垣(保健・3年)の放ったシュートが、東中(発達・2年)の足に当たり軌道が変化し、相手ゴールネットを揺らした。このまま終わるかに見えた残り17秒。相手選手が左サイドから豪快に放ったシュートがGK井上(経済・4年)の反応を許さず、ゴール。まさかの失点に勝利を確信していたフォルサベンチからは大きな溜息が漏れた。
試合後、赤本主将は「肝心なところで相手に得点を与えてしまった」と悔やむ。だが、収穫もあった。「得点するまでの過程は全て練習通り」(赤本主将)。徐々にではあるが、選手に落ち着きが見られるようになってきた。
2週間後には第5節が行われる。次こそは白星を飾りたい。「これから1週間のオフに入る。しっかりと休んで、練習していきたい」と赤本主将は話した。(記者=西田健悟)
●関西フットサルリーグ(8月19日・加古川総合体育館)
フォルサ 3 2−0 3 リンドバロッサ
1−3
【写真終了直前に相手にゴールを決められ、うずくまる北垣(写真右)。(8月20日・加古川総合体育館で 撮影=西田健悟)
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◎後半巻き返し男ラク リーグを白星スタート
関西学生ラクロスリーグ男子第一節神戸大−大産大が8月18日、神戸総合運動公園球技場で行われた。神戸大は立ち上がりこそ劣勢に立たされたものの後半から巻き返し、11−7で下した。【8月19日 神戸大NEWS NET=UNN】
2部から昇格してきた大産大には負けられない神戸大だったが、開始早々先制を許してしまう。第1Qは大産大の激しいチェックに会いいい形でのショットが打てない。第2Q、流れを変えたい神戸大はMTが積極的に遠めから打っていくと、攻撃の形が出来はじめる。15分にAT中島のショットが決まり、3−3の同点に。直後にAT鳥井が逆転ゴール。なんとか前半を4−3でリードし、折り返す。鳥井主将は「試合前みんなで心を落ち着かせていたが、初めてリーグ戦に出場する選手が多く緊張していた」と振り返る。
後半、ついに神戸大の攻撃陣が爆発。第3Qだけで5得点を挙げ、大産大を引き離す。終盤は大産大の動きが止まり出し、神戸大が11−7で勝利した。
後半、攻撃陣が得点を上げたことについて、主将は「相手のミスにも助けられた」が「ミーティングを増やした結果が出ている」とした。
神戸大は「DF陣の連携に課題」(主将)を残したがリーグを白星でスタートした。(記者=大野将寛)
●関西学生ラクロスリーグ第一節(8月18日・神戸総合運動公園球技場)
神戸大 1 3 5 2=11
大産大 2 1 1 3=7
【写真】神戸大は制球に苦しんだ。写真は鳥井主将(写真右)
(8月19日・総合運動公園球技場で 撮影=西田健悟)
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◎兵庫県立大などと協定 スパコン教育目指す
神戸大は、8月6日に兵庫県立大と海洋研究開発機構との間で、同機構が所有するスーパーコンピューター(スパコン)「地球シミュレータ」を用いた教育や研究を共に推進していく包括協定を結んでいたことが、8月17日、ニュースネットの調べでわかった。【8月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
同スパコンは海洋科学技術センター(現・同機構)、宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)、日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)により開発され、神奈川県横浜市にある同機構の横浜研究所内に設置、平成14年3月15日に運用を開始した。コンピューター内に仮想地球を作り、大気や海水、地殻の状態を高速かつ高精度にシミュレーションでき、中長期的な環境変動や災害などの予測、解明を目的としている。また、バイオやナノといった、産業に応用できる分野でも幅広く利用されている。
今協定の締結による具体的な事業などは構想中だが、「同スパコンを用いることで、計算機シミュレータの使用法、スパコンの扱い方を学生が習得できる」と神戸大関係者は話している。(記者=西田健悟)
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◎2戦全勝で優勝果たす 硬式野球三商戦
硬式野球三商戦が8月16日にスカイマークスタジアムで行われた。神戸大は一橋大戦を4−3、大阪市立大戦を3−1でともに勝利し、2戦全勝で優勝を飾った。【8月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
▽土壇場守りきり勝利 一橋大戦
9回表、2点差、2死満塁。成徳(経済・1年)の投じたボールは打者にミートされ、非情にも中堅・松本(工・4年)の前に落ちた。3塁走者が生還し1点差。2塁走者も3塁を回り誰もが同点を覚悟したその時、松本が本塁へストライク返球。余裕を持って走者を刺し、27個目のアウトを神戸大が奪取。何とか勝利を掴み取った。
この試合の打のヒーローは金川(発達・2年)。1死1、2塁で「前の打席で打ったのと同じ」という中に入るカーブをたたいた打球は見事に左中間を破り、2者が還る勝ち越し打となった。それでも「(打球の)飛んだところがよかった。今日は松本さんがすごいです」と、はにかみながら試合の最高殊勲者を先輩に譲った。
【写真】9回2死。中堅・松本の本塁への送球を受け走者をブロックする捕手・河嶋(8月16日・スカイマークスタジアムで 撮影=濱田直毅)
▽主砲、エースが意地見せる 大阪市立大戦
乾いた打球音を残して打球はセンター前に抜ける。見届けた下濱(経済・3年)は1塁ベース上で大きくガッツポーズ。同時に1回以降0が並んでいたスコアボードに、ようやくチームが待ち望んだ1が点灯した。その後は先発の齋藤(発達・4年)がこのリードを守りきり、神戸大が優勝を決める勝利を手にした。
殊勲打を放った下濱は、「齋藤さんの調子がよかったので、負けられない試合だった」と満足げ。1失点完投勝利を収めた齋藤も、相手こそ違えど京産大戦のリベンジとなったこの日の登板を最高の形で飾った。
4番とエースの活躍で優勝。「小さい大会だけど優勝したことに意味がある」と下濱も話す。秋の優勝に向けて、神戸大が確かな加速を始めた。(記者=塚本京平)
【写真】勝ち越し打をセンター前へ放った下濱(8月16日・スカイマークスタジアムで 撮影=梅本良恵)
●硬式野球三商戦(8月16日・スカイマークスタジアム)
▽第2試合
一橋大 002 000 001=3
神戸大 000 202 00=4
【一橋大】●澤播、西嶋−寺岡
【神戸大】○安井、伊勢本、成徳−中田、河嶋
▽第3試合
大阪市立大 001 000 000=1
神 戸 大 100 000 02=3
【大阪市立大】●森田、瓜生田−川島
【神 戸 大】○齋藤−河嶋
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