神戸大NEWS NET 2009年7月後半のニュース
◎【特集】神戸大生、マナーの実力 学内施設の利用態度は
教室、図書館、食堂など、大学構内には様々な施設がある。どれも大学生活を送る上で欠かせない大切な施設だ。それらの場所を利用するときのマナーは疎かになっていないだろうか。【7月31日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大付属図書館は、蔵書量だけでなく自習スペースも充実しており手続きをすれば一般の人も利用できる。利用者の多い中、「返却の滞納」と「飲食物の持ち込み」が最も目につくマナー違反だ。総合・国際文化学図書館情報サービス係係長の本多雅之さんは「返却期限はあまり守られないですね。2週間というのが微妙な期間なので、有効に使って」とアドバイスした。
飲食物については「カウンターの目の前で紙コップの飲み物をこぼされたことが」と苦笑い。ペットボトルについては認めているが、こぼしやすい入れ物の飲み物や、食べ物の持ち込みは認めていない。本多さんは「利用者が多いので見回りでは追いつかない。一人一人が注意してほしい」と話した。
図書館と同様に学生が集まる食堂。ここでの学生のマナーは「あまり良くない」という。生協フードサービス事業部部長の加藤真理子さんは、「特に忙しいお昼休みに、食事以外の理由で席を利用する光景がよく見られる」と理由を話した。中にはテーブルに荷物を置いて席とりをすることも。加藤さんは「食堂は皆が『食事』する所。もっと他の人のことを考えて行動して」と自分本位の行動を控えるよう呼びかけた。
一方で、セブンイレブンの利用マナーは「良い」という。鶴甲第一キャンパス店副店長の岡田紘一さんは、「学生さんの利用マナーは、一般の店に比べてとても良いですね」と評価。ただ一つ困っている点として「商品を一旦とって、また別の所に置いてそのままにする学生がごくわずかだがいるので、元に戻してほしい」と話した。(記者=義原由樹子)
【写真】国際文化学図書館の入り口。図書館は学生にとって欠かせない学内施設だ(6月19日・国際文化学図書館で 撮影=坂上正人)
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◎応援団がカレッジソングの歌詞募集 創立50周年記念事業で
2010年に創立50周年を迎える神戸大応援団総部が、記念事業の一環として新しいカレッジソングの歌詞を募集している。【7月31日 神戸大NEWS NET=UNN】
1960年の創立以来、大学の様々な行事活動を盛り上げる役割を担ってきた応援団総部。創部50周年という節目を迎える来年、5月3日に予定されている記念式典を始め各種の記念行事を計画。今回は、その一環として新しいカレッジソングの歌詞の募集を企画した。
募集する歌詞の内容は「気軽に」「明るく快活に口ずさめる」歌。愛唱歌、応援歌などの形式は問わず、学生と教職員、そしてそのOBが応募資格の対象となる。
今年の11月20日を締め切りとし、採用された作品を来年4月に作曲・編曲の上で発表する予定。採用歌には30万円、佳作2点にも5万円の賞金が贈られる。詳しくは応援団総部HP(http://newsnet.sub.jp/ouendan/)まで。
問い合わせは、応援団50周年実行委員会(078-882-5335)。
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◎忘れられない悲劇 都賀川水難事故から1年
5人が犠牲となった神戸市灘区の都賀川水難事故から、7月28日で1年を迎えた。事故現場に近い灘区の甲橋付近の広場では、「犠牲者を偲(しの)ぶ会」が行われた。6月に都賀川公園で行われた「灘チャレンジ2009」の実行委員を務めた神戸大の学生らも参加し、黙とうを捧げた。【7月30日 神戸大NEWS NET=UNN】
平成20年7月28日。午後2時半過ぎから上流の市街地に降り注いだ雨が都賀川に流れ込み、濁流となって川辺にいた市民を飲み込んだ。中には救助され一命を取りとめた人もいたが、子ども3人を含む、5人が犠牲となった。
<7月28日を「子どもの命を守ろう日」に>実行委員会の谷口美保子さん(50)あいさつで始まった偲ぶ会。集まった参加者らが黙とうを捧げたあと、地元中高生が都賀川に向かって歌声を響かせた。献花や記帳に訪れた参加者の中には、涙を流す人の姿も見られた。
「1年が早かったのか遅かったのかもわからない」と谷口さん。事故を忘れさせないため、今年1月から慰霊碑設置を訴える署名活動を始めた。6月に集まった約5000人分の署名を神戸市に提出。事故が起きた7月28日を、「子どもの命を守る日」にすることも求めている。今も通勤などで都賀川を通るという谷口さんは「毎日考えない日はなかった。忘れることはない」。そして、「毎年伝え続けていきたい。(伝えることが)事故を起こさないことにつながる」と、活動を続けることの大切さを訴えた。
今年6月、都賀川公園で行われた市民祭「灘チャレンジ2009」では、学生らが水難事故を検証し、まとめたものをパネルとして展示した。会場には同じパネルが展示され、訪れた人が足を止めて見入っていた。
パネル作成に関わった灘チャレンジ実行委員会の久保久彦さん(理・4年)は「子どもも大人も『都賀川』を考えてほしい。川は楽しいものだが、自然の中での怖さや危なさを再認識して、川とどう付き合っていくかを住んでいる人たちにもう少し考えてほしい」と呼びかけた。
○利用者の意識向上が課題 事故調査団・藤田教授
工学研究科で河川工学を研究する藤田一郎教授は、土木学会都賀川水難事故調査団の団長として水難事故に関わった。
藤田教授は「1年が経つのは早い。(事故は)信じられない」と振り返った。短い時間とはいえ、1時間に換算すると100ミリを上回る雨量。降り始めから10分ほどで急激に増水し、1秒間に最大で約40トンの水が都賀川に流れた。「事故を想像できなかった。新たな視点として考えていかなければいけない」。50年に1度といわれる豪雨が、尊い命を奪い、そして契機となった。
天候の変化だけではなく、都賀川が親水空間として住民に受け入れられていることが、人を巻き込んだ事故につながった。事故発生後、全国の親水施設で調査が行われた。都賀川では降雨・増水の危険を知らせる警報装置が設置されたが、「まだ十分には浸透していない」と藤田教授。雨が降り、警報装置が点灯しても、河川敷を歩いている利用者もいるという。「(利用者の)河川への意識の問題。(歩道にいても)川底にいるという意識を持たなければいけない」。小さな子どもや転居してきた人は川の危険性を知らずに利用していることが多い。啓発用の教材を使った教育や教職員へ研修を行い、川の危険性に対する意識を高めることが必要とした。
現在、神戸大の学生を対象とした啓発活動は行っていないが、「(利用の際は)気をつけてもらいたい」と注意を促した。
神戸大から近い場所にあり、桜が咲く季節や夏休みには多くの学生が訪れる都賀川。悲惨な事故を防ぐためには、利用者が正しい情報を身につけ、自然の一部として川と付き合うことが必要だ。(記者=伊崎春樹)
【写真上】都賀川に向かい、歌声を捧げる高校生ら。広場には多くの花と折り鶴が供えられた。
【写真下】記帳をする神戸大の学生ら。(いずれも7月28日・灘区篠原南町の甲橋付近で 撮影=伊崎春樹)
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◎エジプトの大学と協定締結 学術交流促進へ
神戸大は7月16日、エジプトのカイロ大と学術交流協定を結んだ。また、農学部大学院農学研究科は、同国のアル・アズハル大理学部及びアシュート大理学部と学術交流協定を締結した。【7月29日 神戸大NEWS NET=UNN】
調印式にはエジプトから、同国高等教育研究省のモハメド・ギャーブル次官が出席。日本、エジプト両国間の学術交流の促進と人材育成について話した。
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◎弾丸シュートで連敗止めた 関西フットサルリーグ第4節
関西フットサルリーグ第4節、神戸大−TOYが7月26日、八幡市民体育館で行われた。第2節の初戦から連敗していた神戸大は、試合終了間際にA上原(工・3年)のミドルシュートで追いつき、4−4で試合を終えた。これにより、勝ち点1を得たが順位は11位に下がった(神戸大は新型インフルエンザの影響で第1節が延期)。【7月27日 神戸大NEWS NET=UNN】
目の覚めるような弾丸シュートを突き刺した。「シュートコースは見えなかった。無心で打った」(上原)。ゴールが決まった瞬間、殊勲の背番号10は、両こぶしを高らかと突き上げた。試合終了まで残り12秒、土壇場で神戸大が追いついた。
結果を出すならこの試合だった。前節までのチームは破壊力抜群の攻撃力を誇っていたのに対して、TOYはロングボールを放り込む攻撃を唯一の特長としていたからだ。「ロングボールを奪って一気にカウンター」。必勝プランは描けていた。
だが、プラン通りにはいかなかった。先制したものの、直後に追いつかれ、追加点を許し、前半は1−2。後半も一時は2点差をつけられた。原因は守備のもろさ。「個々の弱さが出た。練習で求めてるレベルから既に低い」(A石村主将、工・4年)。神戸大の前には、悪夢の「開幕3連敗」がちらついていた。
後半11分、ついに試合の流れがきた。今節から試合に復帰したB中島(農・4年)が体をなげうって1点差まで追いついたのだ。こうなると、「若さゆえの勢い」がある神戸大はイケイケムード。積極的にシュートを放ち、試合終了間際、起死回生の同点弾が飛び出したのだ。
結果的に初の勝ち点「1」を獲得したが、選手らの表情は晴れない。開幕から3試合でわずか勝ち点1。未だ勝ち星なしで、リーグ残留争いが現実味を帯びてきたからだ。8月1日には強豪・高槻松原との試合も控えている。
上原が同点シュートを決めた後、真っ先に思ったのは「ほっとした」でもなく「やっと追いついた」でもなく「いやいや、まだまだ!」だった。目指しているのは、引き分けでなく勝利だから。
○フル動画配信スタート! 関西フットサルリーグ
関西フットサルリーグでは今シーズンから、全試合のフル動画配信を始めた。直近の3試合をノーカットでストリーミング配信し、フットサルの普及振興を狙う。今後はスポンサーを獲得し、広告収入でさらなるフットサルの活性化につなげるという。
動画が見れるウェブページはこちら(http://www.kansaifutsal.net/movie/index.html)。(記者=深江友樹)
●関西フットサルリーグ第4節(7月26日・八幡市民体育館)
神戸大 4 1−2 4 TOY
3−2
【神戸大】上原2(前半12分、後半19分)、伏見(6分)、中島(11分)
【写真上】試合終了間際に同点ゴールをあげ喜ぶ上原(左)ら。
【写真下】上原の弾丸シュートに相手DFは一本も動けなかった。(いずれも7月26日・八幡市民体育館で、撮影=深江友樹)
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◎大園、出場ならずも全力尽くす ノートルダム・ジャパン・ボウル
日本アメリカンフットボール75周年記念事業となる「ノートルダム・ジャパン・ボウル2009」が7月25日、東京ドームで行われた。米ノートルダム大の卒業生らによって形成された「ノートルダム・フットボール・レジェンズ」に60人の日本代表が挑んだが、1つもTDを決められず、3−19で完敗した。神戸大からただ1人、代表に召集された大園樹(発達・4年)は、出場機会はなかったものの、懸命な応援でベンチを盛り上げた。【7月26日 神戸大NEWS NET=UNN】
背番号25、WR大園樹。U-19で日本代表に選ばれ、関西学生アメフットリーグで3年連続リーディングレシーバーに輝いた神戸大のエースでも、出番は無かった。「(試合に)負けたことよりも、力のなさを実感した」と大園。1度も出場機会を得ぬまま、試合が終わった。
だが大園は、プレー以外でもチームに貢献しようと懸命に応援した。「(アメフットは)ハートでするスポーツ。技術より大切なものを得た」。サイドから声を出し、劣勢に立った日本代表を盛り上げた。「自分の力を100パーセント出すこと」。試合に出られなくても、チームの一員として全力を尽くす。社会人の選手とともに、日本代表として試合に臨む中で最も強く感じたことだった。
試合は3−19で日本代表が敗れた。レジェンズの堅い守備を切り崩せず、得点は第1QのFGだけにとどまった。「2年後のワールドカップで日の丸をつけて、チームに貢献したい」と、代表として雪辱を果たすことを誓った。(記者=伊崎春樹)
【写真】神戸大から日本代表に選ばれた大園(右)。(7月25日・東京ドームで 撮影=伊崎春樹)
●ノートルダム・ジャパン・ボウル2009(7月25日・東京ドーム)
レジェンズ 0 10 9 0=19
日本代表 3 0 0 0=3
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◎【特集】神戸大生、マナーの実力 問われるバイク通学時のマナー
六甲山の山ろくという立地から、通学時には長い斜面を登ることが避けられない神戸大。多くの学生が単車通学を選んでいるが、安全面や交通マナーに関する意識はどうか。学生生活課に話を聞いた。【7月24日 神戸大NEWS NET=UNN】
学生生活課のまとめによると、平成11年度から20年度にかけての事故件数は155件で、ほとんどが歩行時以外に発生している。また、この10年間で8名の神戸大生が死亡しており、その全てが二輪車乗車時の事故だった。事故の件数自体は決して多くはないものの、平成12年度には神戸大生の単車での死亡事故が相次いだことから、兵庫県警灘署により事故防止を啓発するビラが配布されたこともある(2000年9月のニュースへ)。
また、近隣住民からは、「(学生だけでなく)車に乗っているひとにとっても危ない」、「信号待ちのバイクが道をふさいで通れない」などといった学生の単車通学時の交通マナーに関する苦情も。神戸大周辺を走るタクシーの運転手は、学生の交通マナーを一言「最低」と評価。「急いでいるのはわかるが」と渋い顔をした。
学生生活課では、「(マナー喚起はしているが)学生が自分のこととして受け止められていない。大学側で出来ることはするが限界がある」と学生個々のマナー意識の問題に頭を悩ませている。
学生生活案内などには「単車による通学の自粛」とあり、大学として単車通学を勧めてはいない。しかし、実際には「最近安くなってきたし、やはり大学がこういうところにあるので(単車が)必要」(学生生活課)というのが現状だ。学生生活課学生相談係の藤原義夫さんは「バイクの事故は命にも関わるし一生の後遺症が残ることもある。学生の将来が狂うと、本人だけでなく両親も悲しむ」と、事故防止を訴えていた。(記者=坂上正人)
【写真上】通学ピーク時には単車に乗った学生らが長い列をなす
【写真下】次々と右折する学生らが道をふさぐような形になることも(いずれも6月18日・六甲台町2丁目の交差点で 撮影=坂上正人)
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◎曇り空、真昼の天体ショー 46年ぶりの皆既日食
日本の陸上(鹿児島県など)で46年ぶりとなる皆既日食が見られた7月22日、神戸大上空でも部分日食が観測された。神戸市(市役所地点)では午前9時46分26秒から太陽が欠け始め、午前11時過ぎには食分が8割以上に到達。神戸大のキャンパス内では、学生らがサングラスを片手に日食を見る姿が見られた。【7月22日 神戸大NEWS NET=UNN】
日本で見られる46年ぶりの皆既日食は、あいにくのくもり空。だが、時折見せる晴れ間の向こうに、欠けた太陽の姿が浮かんでいた。
国文キャンパスでは、日食用のサングラスを片手に空を見上げ、日食の様子を観察する学生らの姿が見られた。代わる代わるサングラスを覗き込み、指で太陽の姿を追う。学生らは46年ぶりの天文ショーに笑顔を見せた。
次回、日本の陸上で皆既日食が見られるのは、26年後と予測されている。(記者=新田理絵)
【写真】日食用サングラスをのぞき込む学生ら。(7月22日・国文キャンパスで 撮影=新田理絵)
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◎硬式野球部の受験生体験会 8月2日に六甲台グラウンドで
硬式野球部の受験生体験会が8月2日、六甲台グラウンドで行われる。対象は神戸大への進学に興味のある受験生。当日は現役部員との合同練習や説明会、懇親会などが予定されている。詳細は硬式野球部HP(http://newsnet.sub.jp/baseball/home.html)まで。【7月24日 神戸大NEWS NET=UNN】
●硬式野球部受験生体験会(8月2日・六甲台グラウンド)
▽午前10時〜 合同練習会※
▽午後1時〜 野球部説明会
▽午後2時30分〜 懇親会
※合同練習会は定員あり。参加申し込みはkobe_baseball_mg@yahoo.co.jpまで。7月30日締め切り。
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◎アメフット日本代表 WR大園樹インタビュー
アメフット部レイバンズのWR大園樹(発達・4年)。昨年は、2008関西学生アメリカンフットボール1部リーグの優秀攻撃選手、BEST-11(WR)に選ばれ、リーグ史上初の3年連続リーディングレシーバーにも輝いた。そんな彼が今回、「ノートルダムジャパンボール2009」日本代表に選ばれ夢の舞台に立つ。【7月23日 神戸大NEWS NET=UNN】
同大会は日本アメリカンフットボール75周年記念事業として、日本代表とアメリカの強豪ノートルダム大学の卒業生チームが対戦する。大園はその日本代表として選ばれた。
「思ってもなかったので、うれしい」と笑顔を見せる大園。今回の選考は1次、2次、最終選考と3回行われた。最初の1次選考候補者は今年5月に発表された。「大会のことは知っていたけど、身近なものとは思っていなかった。驚きました」。日本トップクラスの選手らがいる中での選考。やはり不安はあり、「すごい選手ばかりで(自分が)やっていけるのか」という思いだった。しかし、選考を重ねるごとに「残りたい」気持ちが強まった。
6月末ごろからは週末、関東へ代表練習に行く日が続く。「チームメイト(レイバンズ)には週末、練習に参加できず迷惑をかけてしまっている。その分、代表の練習を通して得た、いい部分をチームに持って戻りたい」。秋のリーグ戦まで、残り一ヶ月と迫る。
合同練習で社会人とプレーする機会はあるが、チームメイトになるのは初めて。技術面はもちろんだが「それ以上に練習を作る雰囲気がすごい。1本にかける思いをすごく感じた」。トップ選手らの中でもまれる日々が続いた。体力的にはついていけると感じた。しかし、「緊張というかパスキャッチで1回も落とさないという練習での雰囲気、気持ちの面での疲れは感じた」。練習1つ1つが濃い経験だった。
試合に出場できるかはわからない。しかし、もし出場する機会が与えられたら「失うものはなにもないので自分の100パーセントのプレーをする」と力強く話す。目標は「1つキャッチすること」。レイバンズのユニォームと同じ赤を基調とする日本代表のユニフォーム。背番号は25番。日本代表選手として決戦に臨む。(記者=松本尚也、新田理絵)
「ノートルダムジャパンボール2009」大会HP
(http://americanfootball.jp/ndjb/index.html)
【写真】日本代表WR大園樹。(7月22日・レイバンズクラブハウスで 撮影=新田理絵)
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◎最高裁、早川被告の上告を棄却 オウム真理教事件
平成元年に起きた坂本弁護士一家殺害事件などの実行犯とされる、元オウム真理教幹部の早川紀代秀被告(60)に対して7月17日、最高裁第2小法廷は上告を棄却する判決を言い渡した。一、二審で死刑判決が出ていた早川被告の死刑が確定する。【7月22日 神戸大NEWS NET=UNN】
早川被告は神戸大農学部出身。卒業後、大阪府立大学大学院に進み、緑地計画工学を専攻した。1975年、大手建設会社に就職し、80年に退社、独立。88年ごろ、教団の前身「オウム神仙の会」に入会したとされている。教団創設当時から、同会の元教祖麻原彰晃こと松本智津夫被告(54)の側近として、教団の総務部長や建設相を歴任。松本被告の「懐刀」、「分身」とも呼ばれていた。
今回の判決により、オウム真理教に関連する一連の事件で死刑が確定したのは6人目となる。
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◎「地域に根差し人に学ぶ実践塾」開講 31日まで参加学生を募集
神戸大の学生を対象に、社会問題への参画や共同作業を行う講座「地域に根差し人に学ぶ実践塾」(主催:都市安全研究センター・学生ボランティア支援室)が、8月9日から9月2日まで行われる。テーマは3つに分かれ、各回定員15人まで。参加は無料(要ボランティア保険加入)。申込締切は7月31日午後5時。申込方法、詳細は学生ボランティア支援室HP(http://www.org.kobe-u.ac.jp/svsc/)で。【7月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
●「地域に根差し人に学ぶ実践塾」
テーマ1「能登半島地震被災地・3年目の課題と地域の魅力」
日程:8月9日〜8月12日
テーマ2「大阪における野宿と貧困の問題」
日程:8月20日〜8月23日
テーマ3「神戸の定住外国人の歴史と現状」
日程:1日目:8月24、25、27日から1日選択
2日目:8月31日
3日目:9月2日
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◎母への思い、子への思い 陶板になった加藤さんの手紙展示、西宮市で
昨秋、大塚国際美術館(徳島県)の公募で陶板となった、阪神・淡路大震災の被災者の加藤貴光さん(当時法・2年)の手紙の展示式が7月17日、アクタ西宮東館6F大学交流センターで行われた。母・りつこさんから西宮市副市長へ陶板が手渡されると、拍手が起こった。展示式とともに「震災を忘れない!翼を風にゆだねる“いのちのコンサート”」も開催された。【7 月21 日 神戸大NEWS NET=UNN】
平成5年に広島から神戸大に進学し、阪神・淡路大震災で亡くなった加藤貴光さん。貴光さんは、入学式に出席できず式前日広島へ帰るりつこさんの上着のポケットに手紙を入れた。りつこさんへの感謝と、自分のこれからへの希望をつづった手紙。昨年秋、その手紙は貴光さんの顔写真とともに大塚国際美術館の公募で陶板となった。りつこさんの友人の西村恭子さんが、2000年保存ができるとされる陶板に焼くことを勧めた。「りつこさんに、貴光くんのことを踏まえて、その上で乗り越えてほしい」(西村さん)。
この陶板は昨年、貴光さんの誕生日である12月20日から翌年の3月31日まで大塚国際美術館で展示された。
西宮市での展示は西宮市職員の伊藤裕美さんが提案。貴光さんの手紙の詞に曲をつけた歌「親愛なる母上様」の存在から加藤さんを知ったという伊藤さん。同美術館で展示終了後どうするのか尋ねたところ、「貴光のいた西宮市に置いてもらえれば」というりつこさんの希望があった。同美術館での展示が終わった後、りつこさんは西宮市に寄贈した。陶板は今後、西宮市に永久保存される。
「私はあなたから多くの羽根をいただいてきました。人を愛すること、自分を戒めること、人に愛されること……。この二十年で、私の翼には立派な羽根がそろってゆきました。そして今、私はこの翼で大空へ翔び立とうとしています。誰よりも高く、強く自在に飛べるこの翼で」。(一部抜粋)
貴光さんは戦争を嫌い、世界平和の実現を強く望んでいた。将来、国際平和のために働こうと、生前は国際学生会議(ISA)に所属。「人間同士は絶対友情を保てる」という思いを持ち続けた。
貴光さんから手紙が送られてから16年。ボールペンの字はかすれ、紙が赤茶けるなど手紙自体にも物質的な風化が進む。「貴光を二度も死なせたくない」とりつこさんは思った。
「陶板に焼き付けられ、永久保存されるなら」。
「この手紙には自分の名前が出てこないので、普遍性がある。だからこそ、みんなに見てほしい」。
そんな思いから、りつこさんは手紙を陶板に焼いた。
陶板を西宮市に寄贈したことについて、「彼はここ西宮から世界に旅立とうとし、そして別の世界に旅立ってしまった。目的地は変わったが出発地はここ。だからここに(陶板を)寄贈した」と話した。
この手紙には曲がつけられ、「親愛なる母上様」という歌になった。平成19年にインターネット上でこの手紙の存在を知った音楽家の奥野勝利さんが曲をつけ、歌が完成。
今回のコンサートでは「親愛なる母上様」を含む4曲を演奏した。
奥野さんは、「あの手紙は僕に光をくれた。あの曲に救われている。手紙がなかったら歌ってないと思う。聞いた人にとっても光になってほしい」と歌への思いを話した。(記者=新田理絵、浅井順平、深江友樹)
【写真上】陶板を手にするりつこさん。
【写真下】「親愛なる母上様」を歌う奥野さん。(いずれも7月17日・アクタ西宮東館6F大学交流センターで 撮影=深江友樹)
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◎親しめて楽しい「新しい合唱」を エルデ、ジョイントコンサートに出演
神戸大学混声合唱団エルデ他4大学による「Joint Concert〜Joyful Join〜」が、7月20日池田市民文化会館アゼリアホールで行われた。エルデは単独ステージとミュージカル曲を取り上げた4団合同ステージに出演し、「親しみやすく」「新しい」「楽しい」合唱を訪れた観客に披露した。【7月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
単独ステージの前に各大学の校歌を歌いあう「エール交歓」で、エルデは神戸大の校歌「商神」を朗々と歌い上げ、演奏会の始まりを飾った。
単独ステージでは工藤直子作詞、木下牧子作曲の混声合唱曲集「光と風をつれて」を披露。「人が短い一生の中で感じるだろう一場面」を切り取った4つの曲を、時に力強く、時に繊細に表現し、演奏後には大きな拍手が送られた。「今日は指揮を振った以上に声が返ってきた」とエルデ指揮者の釜田啓樹さん(発達・3年)は振り返る。「今までの練習ではこれでもかって振っても答えてくれなかったのに…(今日の演奏は)とても良かった」と、苦笑いしながらも演奏に満足した様子で話した。
エルデの他に神戸親和女子大学コーラス部、大阪市立大学グリークラブ、同大学合唱団フリーデを加えた4団合同ステージでは「ミュージカルの花束をあなたに♪」と題し、「ライオンキング」など有名なミュージカル曲の合唱アレンジを演奏した。約140人もの団員を客演指揮で招かれた大阪府合唱連盟理事長、清原浩斗氏がまとめあげ、伴奏にはピアノ、エレクトーン、打楽器を使用。多彩な楽器で臨場感を作りだした。
さらに、それぞれのミュージカルに合わせた踊りを披露したり、登場人物に扮(ふん)して演技したりと様々な工夫がなされた。特に「アラジン」に登場するジーニーのコミカルな演技や、「オペラ座の怪人」の緊迫した演技は会場を沸き立たせた。
アンコールでは団員全員が猫耳を付けて「キャッツ」より「スキンブルシャンクス」を演奏、盛大な拍手が送られた。幕が降りても鳴りやまない拍手に、再度オペラ座の怪人より「All I Ask of You」を演奏する、といった場面も。演奏会は大盛況のうちに閉幕した。
約1年半かけて準備されたジョイントコンサート。「親しみやすい」「新しい」「楽しい」の3つをテーマに作り上げたという演奏会について、エルデ部長の和久昌弘さん(法・3年)は「お客さんの反応を見る限り、できたと思う。演奏は100点満点です」と笑顔で話した。豚インフルエンザの影響で一週間練習ができず、合同ステージの練習も1回無くなってしまったが、「今まで3年間やってきて一番だった。本当に楽しかった」と目を輝かせた。
【写真】演奏会終了後、ロビーコールを行う団員ら(7月20日・池田市民文化会館アゼリアホールで 撮影=田丸瑛梨)
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◎他を圧倒し優勝 男子ラクロス三商大戦
男子ラクロス三商大戦が7月18日、神戸大国際文化学部グラウンドで行われた。初戦の大市大を16−4と圧勝し波に乗った神戸大は続く一橋大にも7−4で勝利。全勝で三商大戦を制した。【7月20日 神戸大NEWS NET=UNN】
次から次へと神戸大のシュートがゴールに突き刺さった。
「第1Qから勢いに乗るのを課題の一つに挙げていた」とAT竹内主将(工・4年)。初戦の大市大戦ではその課題を十分に克服する程の怒涛の攻撃だった。第1Q、MF長野(法・4年)の先制点を皮切りに素早いパス回しからゴールを奪っていく。守備では中盤で早いプレッシャーをかけ、パスコースを切りボールを奪う。前半だけで12得点、攻撃陣が大爆発した。後半ではサブメンバーで戦う余裕を見せ16−4で圧勝した。
「去年の三商戦ではひどい負け方だった。集中してやれた」と主将。続く一橋大戦では着実に得点を重ね、7−4で勝利。全勝で三商大戦優勝を飾った。
主将は「試合の出だしは今日は良かった。また試合中での修正もでき、今日の勝利は自信につながった。この感じで、2部では完全優勝する」と話した。先週の京大戦に続く勝利。上り調子で約1ヶ月後に始まるリーグ戦を見据える。(記者=松本尚也)
●男子ラクロス三商大戦(7月18日・神戸大国際文化学部グラウンド)
神戸大 6 6 1 3 =16
大市大 2 0 2 0 =4
神戸大 2 2 2 1 =7
一橋大 0 1 1 1 =3
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◎最終戦で勝利ならず 関西学生サッカーリーグ
新型インフルエンザの影響で延期となっていた関西学生サッカーリーグ2部Bブロック第5節神戸大−龍谷大が7月19日、龍谷大南大日山グラウンドで行われた。前期リーグ最終戦となった神戸大は、前半先制を許すと後半にも失点し、0−2で敗れた。この結果、神戸大は3勝5敗の7位で前期リーグを終了した。【7月20日 神戸大NEWS NET=UNN】
●関西学生サッカーリーグ2部Bブロック第5節(7月19日・龍谷大南大日山グラウンド)
神戸大 0 0−1 2 龍谷大
0−1
【神戸大】
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◎阪大に敗れ、公式戦6連敗 男子バスケット三大戦
神戸大、京大、阪大による男子バスケットボールの三大戦定期戦が7月11、12日、京大体育館で行われた。神戸大は1日目に阪大と対戦。序盤は快調に得点を重ねたが、中盤以降失速し、67−72で敗れた。【7月19日 神戸大NEWS NET=UNN】
技術の差ではない。SF加嶋(経済・3年)は「気持ちで負けてる」と力なく話す。
守れない。点が取れない。その最大の原因はリバウンド。第2Q中盤、29−26の場面で、相手に3連続でフリースローを与えたシーンは象徴的だ。リバウンドを奪われ、あせった神戸大はたまらずファウルを連発。結局、これ以降リードを取り戻すことはなかった。
平均身長が低い神戸大は、新チーム発足以降、一貫してリバウンドを取るための練習を重ねてきた。「(リバウンドを)頑張ろうとは言っていた」とSG落合(国文・2年)。それでも、ゴール下での争いにことごとく敗れたのは、(リバウンドが取れる位置に)入ろうという意識があまりない」(落合)から。精神面の差は、そのまま結果に表れた。
これで公式戦6連敗。選手からは「チームとしての意思疎通の場を設けるべき」との声も聞かれる。攻撃の形が見えず、守備も持ちこたえられない現状では、秋のリーグ戦は危うい。藪脇コーチは「みんなが練習に参加できる夏休みは、全員(のプレーを)すり合わせられる」と話す。リーグ開幕まで残り2か月足らず。有意義な夏を過ごし、秋には大きく変貌を遂げた神戸大が見られるか。(記者=浅井淳平)
●男子バスケットボール三大戦定期戦(7月11日・京大体育館)
神戸大 67 14−16 72 阪大
15−19
21−19
17−18
【写真】第3Q、加嶋がシュートを試みるも、阪大ディフェンスに阻まれる(7月11日・京大体育館で 撮影=浅井淳平)
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◎コラム伏流水 賢い自己アピール方法
就職活動に本腰を入れようとしている学生には耳の痛い話かもしれない。あるいは、好きな相手にどうやって自分を売り込もうと日々模索している人もいるだろう。最近読んだエッセイの中から自己アピールについて感銘を受けた話を紹介したい。【7月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
おとぎ話の「人魚姫」を知っているだろうか。人魚姫は健気に王子様を助けるも、表舞台に立つことはない。王子は人魚姫が自分のことが好きだと知りもしない。それどころか、他の女性を命の恩人だと勘違いしてしまう有り様だ。
結局泡になってしまった人魚姫は世界中で最も自己アピールが下手な女だという。確かに読者の心の中では「悲劇のヒロイン」でいられても、命をかけて好きになった王子には存在すら知られない。アピールどころの話ではない。
「能ある鷹は爪を隠す」といえど隠したまま死んでしまえば、周りの人の自分に対する印象は「あの人は能がなかった」だ。せめて物語の大半眠っていたけれど、「眠り姫」程度にはアピールできる人になりたい。寝ているだけで王子にアピールできた彼女を見て、人魚姫は嫉妬してしまうかもしれないが。(記者=岩本真侑)
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◎海事科学研究科長に小田教授 任期は10月1日から
神戸大は7月15日、海事科学研究科長に同研究科の小田啓二現研究科長を再任したと発表した。今回の選出は小田研究科長の任期満了によるもの。任期は平成21年10月1日から、平成23年9月30日まで。【7月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
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