阪神淡路大震災から8年半が経つ。 6000人以上の命が一瞬にして失われた空前の大災害。 学生をはじめ、多くの若い命も奪われた。 しかし、今、その記憶は語り継がれているだろうか。 あの揺れを経験した街、神戸で。 当時の学生が過ごしていた大学で。 2003年5月、神戸市中央区にある震災モニュメント「1・17希望の灯り」の一部が、神戸市内の大学生に壊された。 学生に悪意はなかったものの、「希望の灯り」の存在は知らなかったという。 いつの間にか薄れゆく記憶。 神戸から、そして大学からも震災の灯(ともしび)は消えてしまったのだろうか。 大学で、地域で、教育現場で、 震災の記憶、体験がどのように語り継がれているのかを検証する。 (2003年5月〜11月=25回) |