◎「希望の灯り」について
 

【写真】東遊園地にある「希望の灯り」。台座には碑文が
 「1・17希望の灯り」は、震災で失われた命と、培われた人と人とのつながりを語り継ぐため、震災から5年目の2000年1月17日に作られた。被災10市10町と全国から寄せられた種火を一つにしたガス灯で、神戸市中央区にある東遊園地内の「阪神淡路大震災・慰霊と復興のモニュメント」敷地内で、昼夜を問わず周囲を照らしている。ガス灯はガラスケースで覆われ、台座にはモニュメントの理念を綴った碑文(下部に記載)が記されている。毎年1月17日には分灯され、市民ランナーなどの手によって全国に届けられている。
 また、すぐ隣には震災が原因で亡くなった人々の名前が刻まれたプレートが壁一面に並べられた「めい想の空間」などもあり、慰霊や追悼のために訪れる人が後を絶たない。
 2002年には灯りを市とともに管理するNPO「阪神淡路大震災1・17希望の灯り(Hanshin-Awaji Network for Disaster Survivors:略称・HANDS)」が設立された。

【1・17希望の灯り 碑文】
 1995年1月17日午前5時46分
 阪神淡路大震災

 震災が奪ったもの
 命 仕事 団欒 町並み 思い出

 …たった1秒先が予知できない人間の限界…

 震災が残してくれたもの
 やさしさ 思いやり 絆 仲間

 この灯りは
 奪われた
 すべてのいのちと
 生き残った
 わたしたちの思いを
 むすびつなぐ





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