未来へ継ぐ
震災知らない世代がイベ主催 みんなで過ごす「5時46分」
2015年12月16日配信 記者=竹内涼
夜通し語り合う参加者ら
六甲本通商店街の中にある、学びカフェ「notte」で、16日から17日にかけて「真夜中カフェ ~そうだ、5:46に行こう~」が開催された。16日の夜から集まり、東遊園地で行われる「阪神大震災1.17のつどい」に参加するのがイベントの目的。ことしが2回目の開催で、さまざまな大学から20人以上の学生が参加した。
イベントは自己紹介から始まり、参加のきっかけなどについて発表した。ある女子学生は「毎年つどいに行っているが、こういうイベントも新鮮で面白そうだと思った」と話す。その後、参加者はお酒やカフェの料理を楽しみつつ震災の話などで盛り上がった。
主催者の横山玖未子さん(立命館大・3年)は防災関連のサークルで活動している。「つどいに行きたいと以前から友人と話していた。午前5時は一人だとなかなか起きることができないから、時間までを大勢で話しながら過ごそうと考えたのが開催のきっかけ」と語った。フェイスブックなどで参加者を募り、知り合いを中心に災害関連のボランティア経験がある人から、つどいに興味を持ったという人までさまざまな人が集まった。
震災の記憶がない世代が始めた新しいイベントが、恒例行事になりつつある。
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