家族や自宅にあまり被害がなかった比較的「軽度の被災者」たち。だが、被災者全体の割合から見れば、一番の多数派だ。神戸の大学生となったいま、彼らは震災をどう捉えているのか。

●「被災者じゃない」−若菜健太さん(神戸大・3年)
●「被災の実感持てず」−佐川育恵さん(関学・2年)
●「忘れ得ぬ記憶、鮮明に」−濱崎仁詩さん(神戸大・1年)
●「震災でもらったもの」−藤井佑子さん(関学・2年)
●「体験者として伝えること」−桐野泰一さん(関学・4年)

 多くの命を奪った震災は、同時に人と人とのつながりを育むきっかけでもあった。8年前の被災体験をもとに、震災に関わる活動を続ける人たちがいる。彼らの原点は「あの日の神戸」、目指す先は「これからの神戸」。

●分かち合える存在に 震災遺児と交流
 鹿田光子さん(立命・3年)

●震災は一つの通過点 自身の体験生かす
 川口和徳さん(近大・2年)

●神戸の体験生かす使命
 柄谷友香さん(人と防災未来センター専任研究員)

 

 阪神淡路大震災から8年が経った。記憶の風化が叫ばれるなか、当時の被災者たちは今、どのように震災に向き合っているのだろうか。
 2003年1月17日現在、震災で命を失ったと認定された人は6433人にのぼる。彼らをはじめ、数え切れない人々が被害を受けた。今年は、震災で身内を亡くした人のほか、比較的軽度の被害を受けた人たちにの声にも耳を傾けながら、その後の被災者の全体像に迫った。

 

編集後記



発行日:平成15年(2003年)1月17日
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過去の震災特集
2002年
『震災7年目の学生たち』