自分の学問が変わった
大外大・森栗茂一助教授
「育ててくれた街を忘れ、思い出したいとも思わなかった。でも、無くなって火に包まれて、初めて自分のなくしたものの意味を知った」。
大外大の森栗助教授は、震災で自らの学問が変わったとまで言い切る。
人と自然がつながる神戸の街づくりをめざし、「アジアギャラリータウン構想」を提言、「ふれあい住宅」の建設も実現した。「神戸復興塾」では、森栗助教授ら専門家が勉強会を開き、復興に全力を注ぐ。
【98年11月22日・長田区の生家前で 撮影=吉田奈見】