新たな道進む
大手前女大

 阪神大震災から今年で4年目の大手前女大は1996年に完成した新校舎、情報化に向けたマルチメディアルームの開発や4年制の2学科で男女共学化など、震災前には見られなかった新しい大学像に向かって歩んでいる。
 当時は数十人の学生が事務所、図書館の後片付けの整理、被災者の救援などボランティア活動を行った。
 下宿学生2人の命が失われた。その亡くなった学生を惜しんで新本館の玄関柱に2人の名を刻んだ鎮魂碑を設置し、昨年1月17日には花束が手向けられた。
 大学で震災を経験した学生は次々に卒業し、大学は新しい時代に向かい変貌する。しかし、大学の玄関先では、いつも2人が学生を出迎えている。
【写真上 被害を受けた校舎】
【写真下 エントランスホール 98年12月24日 撮影=吉田奈見】