四年間、毎日手向けの花
灘区六甲町 西尾荘跡


Photo=西尾荘跡 毎日手向けの花

 灘区六甲町にあった西尾荘跡には、今も隣に住む薮田洋子さん(六六)が、毎日朝晩、お茶とお花を供えている。倒壊した西尾荘では、中村公治さん(営・当時三年)、鈴木伸弘さん(工・同三年)、坂本竜一さん(工・同三年)の三人が、火に包まれて亡くなった。
 「火の中で苦しかったと思う。もし自分だったらと思うと、これぐらいしかしてあげられなくて」と薮田さんは話す。「年を数えると社会人になってるだろうねぇ」。【98年12月28日 灘区六甲町二丁目で 撮影=堀江悟/神戸大NEWS NET委員会】