川村陽子さん
昭和50年1月28日
当時:神戸大・発達科学部2年
フィギュアスケート部
被災地:神戸市灘区琵琶町3−7−6
出身高校:兵庫県立長田高校
上写真:前列右
執筆:明子さん(母)

 

旅行の時は
娘の写真を持って


 夫も私も陽子のことを思う時、不憫だ、寂しいという気持ちは多分生涯変わることは無いでしょう。仏前にはお花を絶やさず、夫は毎朝お線香と紅茶を供え、私も寝る前には必ず仏前で娘に語りかけるのを日課としています。けれども私達は常に悲しみに浸っているわけではなく、寂しいなりにも自分達なりの楽しみ方も見つけ出しました。又、心に同じ傷を持つ者同士、より夫婦の絆を深めることが出来たようにも思っています。よく二人で知らない町を歩いたり、古寺にお参りしたりしますが、一泊以上の旅をする時は必ず娘の写真を持って行きます。
 最後に娘のことをいつまでも御心にかけて下さる皆様方に対し、心より感謝申し上げます。  


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