廣瀬由香さん
昭和46年1月13日
当時:法学部四回生
法社会学第三ゼミ(樫村ゼミ)
被災地:芦屋市三条南町3−7石本文化住宅105号
出身高校:愛媛県立宇和島東高等学校
執筆:母・政子さん

 

ずっと一方通行の手紙


 被災の状況はもう思い出したくありません。由香への想い、由香への手紙は書き続けて来ました。ずっーと一方通行の手紙。
 五年経った今、あの子の事が自分なりにわかってきたつもりで、あの子に代わって自分に手紙を書いてみました。
 こうして毎日積み重ねていく私です。

お母さん
ふるさとの山々で呼吸をし、サンサンとふりそそぐ暖かい光の中で、私たちは変わりなく生きています。
自由の中で語り、本を読み、行動し、青春を生きています。
お母さん
会話が出来ないのがチョッピリ淋しいけれど、今迄通り、私を感じて下さい。私からは何でもよく見えていますよ。
お父さんも白髪がずいぶんふえましたネ。
亜紀もけっこう頑張っていますね。あのガンバリはどこから来てるのかなあー。 優紀も大きくなりましたネ。きっと元気になれるから悲観しないで!!
愛眞も友香もかわいいネ。上からしっかり応援しています。
お母さん、私のお母さん。
心配しないで。もう大丈夫だから。
必ず会えるよ。それまで頑張ろうネ!。

天国から娘由香より
お母さんへ
     


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