赤松一樹さん
昭和49年4月26日
当時:甲南大法学部2年
ボートセイリング部
被災地:芦屋市清水町二−十
出身高校:龍野高校
執筆:きぬ子さん(母)
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木切れの下に 寝たままの息子
優しい子でした。みんなからすごく好かれて。
地震前は夫婦で勉強会に行っていて家にいなかった。地震があって家に帰ってきてみると家は大丈夫でした。それから、(独り暮らしの)息子に電話してみると電話に出なくって。テレビを見ると大惨事になってて。次の日の朝、主人が見に行きました。主人が行くと家の形も全然無くて大変なことになってて。ボートセイリング部の友達の方が見に来てくださってて。そこに救助の姫路警察の方が来てらして、すぐに助け出してもらった。すると木切れの下に寝たままの格好の息子がいました。
震災から五年経って心も落ち着いてきたんですけど、いつこんな災害がまた起きるかと考えたらそういった予防もしとかないととは思ってます。でも年月が経つとどうしてもそういう気持ちが薄らいできた。
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