震災による練習不足も吹き飛ばす

 新田英世監督は『春季リーグが終わり、四年生が就職活動に入っているため、三年生中心になった。投手も一年の川添を起用したが、よくやった。今日の彼は合格点』と、目を細めて話した。
 長岡一郎主将は『投手が良かった。新戦力となる選手たちがよく頑張ってくれた。今日の結果には満足しています』満面の笑みをうかべて語った。
 神大野球部は、近畿リーグ1部。春季リーグは、4位。震災後、六甲台グラウンドは自衛隊やガスの復旧隊の基地に、国際文化グラウンドは、避難している人達の風呂などが設置され、運動部は、いずれも練習どころではない事態に。野球部も、週2回民間会社のグラウンドや、大市大のグラウンドを借りて、練習をやりくりしてきた。震災直後は、交通手段も不便で、三宮、六甲、西宮の3ブロックに分かれ体力トレーニングを行ってきた。打撃練習不足で、攻撃力低下が課題となっている。(1995年6月19日月曜発行 神京戦号外)

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