神戸大総合ボランティアセンターのメンバーとそのOB・OGが、「須磨青空元気フェスティバル」に参加した。イベントの実行委員などのスタッフとして企画し活動するとともに、実際に総ボラが現地に赴いた新潟中越地震などの被災地の写真を展示。救援資金も募った。【11月28日 神戸大NEWS NET=UNN】?
●餅をついて救援募金
「須磨青空元気フェスティバル」は被災した須磨地区の復興を元気づけようとして始まった。10回目の今年は11月28日、須磨海浜公園で行われた。
青空の下、100店舗を超えるフリーマーケットでにぎわったほか、神戸大学総合ボランティアセンターはステージでの催しや直営店を出した。 総ボラの他にも神戸大からは、児童文化研究会、能楽部、ちんどんサークル「モダンドンチキ」が参加。また、スタッフの中には流通科学大生や関大生、龍谷高校生の姿もあった。
総ボラが出した餅つきの店では、OB・OGも含めたスタッフが慣れた手つきで杵を振るい、「ヨイショー!ヨイショー!」という威勢のよい声を朝から夕方まで響かせていた。ステージで厄払い餅つきとしてつかれた餅は、救援資金を募るとともに観客たちへと振舞われた。
メインの青空元気ステージでは、お昼過ぎから“総ボラ応援団”が登場。今年被災した新潟県などの犠牲者に黙祷をささげたあと、被災地へ向けて演舞を行ってエールを送った。
坪田卓巳さん(経営・1年)は「“総ボラ応援団”は今日のお祭り限定です。応援団から資料と演技指導を受けて、全くのオリジナルの演舞を行いました」と、被災地へ思いを届けようと熱心な様子だった。
●新潟の被災地の現状も伝えるために
会場では、新潟県中越地震、新潟・福井水害、台風23号の被災地の写真も展示。
小千谷に行って炊き出しを行ってきた林英明さん(発達・3年)は「現地の様子はニュースで毎日のように流れていて、映像に慣れてしまっていた。被災地の人たちの生活はそんなにたいしたことないんじゃないか、と感じてしまったことに罪悪感がある」と、被災地の空気の重さを強調した。避難所はそう簡単に入っていきにくい重苦しい雰囲気だったという。
「(自分たちの活動で)少しでも力になれたらと思う一方で、自分には何もできないんじゃないかという無力感も感じた」と、現実に悩むコメントも。 新潟に行って活動しただけで満足してしまわないように、神戸に戻っても何か活動しようと考えた。「今回の展示は少しでも現地の状況を知ってもらおうと考えたためです」と話してくれた。
実行委員長で須磨西部自治会会長の松ヶ迫廣海さんは「思った以上に盛況だった。スタッフたちががんばってくれた」と満足そうだった。?
【写真中】直営店では総ボラからのスタッフらが実際に餅つきを行って販売し、好評だった。(11月28日午前11時)
【写真下】新潟中越地震などの被災地の写真も展示されており、スタッフが救援資金も募っていた。(11月28日午後2時30分・いずれも須磨海浜公園で 撮影=田中義久)
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