関西学生ソフトボールリーグ三部決勝戦(神戸大-関学)が11月5日、万博記念公園スポーツ広場で行われた。試合はシーソーゲームとなった。神戸大は試合終盤、関学から満塁本塁打を浴びるも、最終回で再逆転。激戦を制し悲願の二部昇格を果たした。【11月5日 神戸大NEWS NET=UNN】
「正直、ホームランを打たれたときは負けを覚悟した」。小出主将は試合をこう振り返った。
二部自動昇格をかけた試合は、ブロックA1位の神戸大とブロックB1位の関学のカード。試合に敗れても同日中に行われる入替戦に出場できるが、相手が二部リーグ所属大学となるだけに、この決勝戦での勝利が求められた。
初回、三番寺田が右前二塁打で出塁すると、続く四番小出が左越え二点本塁打を放ち先制する。しかし2回、二死に追い込んだところで先発鈴木が四球。連打から逆転を許す。1点を追う神戸大は4回、三番寺田の適時二塁打などで3点を追加し、試合はシーソーゲームへと突入する。
残り時間わずかとなった6回、またも二死から出塁を許した神戸大は、満塁のピンチを迎える。関学の三番小西から本塁打を浴び6-8とされた。
ところがその裏、神戸大は鈴木から始まる攻撃で打線をつなぐ。二死二、三塁から三番寺田が走者一掃の適時打で同点とすると、四番小出の適時二塁打で決勝。逆転に次ぐ逆転で神戸大が試合を制した。
「(自分の前に寺田が)つないでくれたから勝てた。四球だったら打てなかったと思う」と小出主将。二死と追い込まれながらも試合の流れを引き寄せた寺田は「次につなげたい」思いが強かったという。
今年の春、チームは三部ブロック優勝を飾ったが決勝戦で敗れた。春を上回る結果を残し、3年生主体のチームはオフを迎える。1年生として初のリーグを終えた塚本は「3年生に助けてもらった」と声を震わせた。
小出主将はチームについて「うちは元気がある個性派集団。それが優勝につながった」と分析した。悲願の二部昇格を果たした神戸大。春季リーグに向けて新しいチームがスタートする。(記者=森田篤)
●関西学生ソフトボールリーグ(11月5日・万博記念公園スポーツ広場)
関学 030 014=8
神戸大 200 403x=9
【関学】●久保田-池田
【神戸大】○鈴木-北野
《訂正》記事中「三番寺田の適時三塁打で同点」を「三番寺田の適時打で同点」に訂正し、キャプションに「サヨナラヒットで試合を制した」を加えました。また「チームは世代交代を迎える」を「チームはオフを迎える」に訂正しました。(編集部 2006年11月6日午後7時59分入力)?
【写真左】6回裏、決勝打を放つ小出。サヨナラヒットで試合を制した。(いずれも11月5日・万博記念公園スポーツ広場で 撮影=森田篤)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。