【詳報】まさかの4位で連覇ストップ 全日本大学フットサル大会

全日本大学フットサル大会の決勝トーナメントが8月28日、舞洲アリーナ(大阪府)で行われた。神戸大は準決勝で高知大サッカー部と対戦。2-2の同点で後半が終了してもつれこんだPK戦では、松本主将(経営・4年)が蹴った最後のボールが止められ4-5で敗北。昨年まで続いていた3連覇は止まった。3位決定戦では山口大と対戦し、5-6で敗北。最終成績は4位だった。 【9月24日 神戸大NEWS NET=UNN】

準決勝でのPK戦、神戸大は後攻。4-5で迎えた5人目のキッカーは主将の松本。張りつめた空気のなか、軽く助走をつけて低めの軌道へボールをのせた。が、まさかの阻止。直後、松本は頭を抱え、この瞬間に全日本3連覇は止まった。

前日から何かがおかしかった。予選の対山口大戦でA満田(経営・4年)がレッドカードで一発退場。まさに「誤算」(松本)だった。決勝トーナメントは出場停止処分となり、攻撃の要である満田抜きで戦うことに。チームの決定力は大きく落ちた。原因について、満田は「全国大会でタイトルを目指す一発勝負の気持ちが大きすぎた」と話した。

準決勝、前後半を通してペースを握りつつも、なかなか点につながらず逆に失点。1-2で迎えた終了40秒前、渡部(工・3年)のこん身のゴールでなんとか追い付きPK戦へつないだ。「PKは好きだから、あまりプレッシャーではない」と言うキーパーの湯浅(工・3年)。しかし、「どこかでテンパっていたのかも」と、この日は1本も止められなかった。

3位決定戦は山口大と対戦。神戸大は来年を見越して、4年生を抜いた布陣で挑んだ。双方コートを大きく使った積極的なプレーで点の取り合いとなるが、一歩及ばず5-6で敗退。今大会部内で最多8得点をあげた千草(経営・3年)は「4年生が引退し、今の3年生が引っ張っていくぞという覚悟を見せたかった」という。チームは勝ちには至らなかったが、その言葉通りの活躍を見せた。

未来への希望はほの見える。スーパーセーブを連発した湯浅、ハットトリックを決めた綿地など3年生の個人技が光った。「3位決定戦は後輩に期待がもてた。下のメンバーにもう一回王者になって欲しい」と松本。「本当に久しぶり」にスタンドからプレーを見た満田も、「下の代がとても成長していた。気持ちでも負けてなかった」と話した。

誰もが予想しなかった4位。王者は転落した。「チームは去年より強くなっている」。大会前そう言っていた松本。事実、関西リーグでは昨年よりも上位に位置している。「4連覇は義務」(松本)。チームの誰もが同じ思いだっただろう。しかし、思うようには進まなかった。

敗因は何か。「去年よりも強くなったし、連覇できるだろうとどこかで余裕めいた浮いた気持ちがあったのではないか」とキーパーの湯浅(工・3年)と伏見(理・4年)は言う。しかし、満田は「何で負けたとか原因があるとは思わない。プレーしてる選手は100%出せていた。部として連覇をとられたけど去年より何が悪かったとは思わない」と力強く話した。「結果だけがついてこなかった」。

「個人としてもチームとしても何回りも大きくなってリベンジしたい。優勝を目指す」と千草。栄光を取り戻すため、思いをつないでいく。

▽準決勝
神戸大 2 1-1 2 高知大○
1-1
PK  4-5
【神戸大】千草、渡部
【高知大】竹内、有間

▽3位決定戦
神戸大 5 3-3 6 山口大○
2-3
【神戸大】綿地3、千草、梶本
【山口大】塩谷5、西山

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

月別アーカイブ

サークル・部活総覧

  1. 神戸大のサークル・部活のツイッター・アカウントを探せるぞっ!クリックすると、『神大PORT…
  2.  神戸大学の文化系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  3. 神戸大学のスポーツ系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  4. 神戸大学の医学部のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随時更…
ページ上部へ戻る