神戸大を含む旧三商科大学の写真部とそのOB、OGによる写真展示会「第62回旧三商大学写真展」が、4日から9日にかけて西宮北口ギャラリー(兵庫県西宮市)で開催されている。テーマは「日常」で、会場には撮影者思い思いの「日常」の一場面が展示された。【9月7日 神戸大NEWSNET=UNN】
この催しは神戸大(旧神戸商業大)、一橋大(旧東京商業大)、大阪市立大(旧大阪商業大)の写真部とそのOB、OGが合同で運営を行っている。毎年恒例であり、昭和10年の「第1回三商大写真展」から数えて、今年で62回目の開催となった。また、今年8月末には同じ作品を東京でも展示している。今回のテーマは「日常」。各大から5つずつテーマ案を持ち寄り、担当者が話し合っていくうちに、このテーマに絞られていったそうだ。
神戸大からは、写真部に所属する神戸松蔭女子大の学生の作品を含め、約十数点が出展された。運営自体は今年4月ごろからすでに動き始めていたという。作品は、6月の別の展示会終了後、部員それぞれで制作し始めた。また約300人もの歴代OB、OGにこの展示会の告知を行い、その有志から作品を集めた。
副部長の荒川諒也さん(医・3年)は「floating」という、2つの額縁の中に4つの枠を設け、写真を分けて配置した作品を出展。「撮影するのはもちろん、写真は大きさや場所を編集してどう見せるか考えるもの大切。その結果、分けることになった」と、荒川さんは制作の経緯を話した。普段から何か目標を設けて作るより、気になったものを撮り集めてから編集し、作品にしていくという。今回の作品は日常の持つ繰り返し、むなしさ、空虚感を表現しており、タイトルの「floating」もそれを示している。
「何気なく訪れた人が、作品を気に入ってくれる。中には写真に詳しい人もおり、作品に対してアドバイスをくれることもあった」と荒川さん。6日の会場でも、作品を気に入った年配の男性が、知り合いに配りたいと展覧会のお知らせを欲しがる一場面が見られた。
写真部の次の出展は、10月6日から芦屋市立美術博物館(兵庫県芦屋市)で開催される「芦屋写真展」。甲南大、甲南女子大の写真部などと共に展示を行う予定。
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