学生対象のワクチン接種始まる 初日は240人

 神戸大の学生を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が、7月5日午前10時から百年記念館神大会館で始まった。午前は混乱もなく、学生たちは間隔をあけて整然と並び、クラシック音楽が流れる冷房のきいた会場で順番に接種を受けていた。初日の今日は、240人の接種が行われる予定だ。<取材班>


(写真:予診票を受付で確認する。百年記念館神大会館で。2021年7月5日、午前10時過ぎ撮影)

 うすぐもりで蒸し暑いキャンパス。最初の接種タームは10時から。
 9時50分に門が開けられると、ピロティーに列ができた。ディスタンスを取ってスマホなどを見ながら学生たちが並んでいる。
 会場の神戸大学百年記念館に入ると、冷房でひんやりしている。クラシック音楽が流れる中、学生たちは整然と受付を済ませていた。扇風機もフル回転で、換気が行われている。

 受付で予診票のチェックを受けるとホールの接種会場に入り、医師からの問診。その後、接種をし、15分の経過観察をする。過去に予防接種等でアレルギー反応などがあった人は30分待機。そして会場を出て行くという流れだ。

 10時半からの枠で受ける記者も、15分前には受け付けを済ませることができた。スムーズに接種が進んでいる様子だ。
 問診が終わると、パーテーションに囲まれたブースの中で接種が行われた。
最初にちくっとしただけで、気づいたら打ち終わっていた。インフルエンザの注射のほうが痛かったかなという程度だった。
 並んだ椅子で、経過観察のため待機した。打って30分くらいすると、腕がジーンとしているような痺れるような違和感が出てきた。この後副反応が出ないかが少し心配だ。
 
 男子学生一人に聞いた。大学での接種を選んだ理由は、大学のほうが早かったからという。コロナで、授業や課外活動に制約出ているなか、「(ワクチンを打ったほうが)動けないより動けるメリットの方が大きいと判断したので、早く打ててよかった」と話してくれた。

 接種ワクチンはモデルナ社製で、対象は研究生、科目等履修生、聴講生、留学生を含むすべての神戸大生の希望者。初日の今日は、240人の接種が行われる予定だ。


(写真:ピロティーに列ができた。2021年7月5日、午前10時過ぎ撮影)

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