未来へ一手 囲碁部・松本さんアマ本因坊決定戦へ

 6月20日(日)、アマチュア囲碁界の全国大会である「第67回全日本アマチュア本因坊決定戦」の兵庫県大会の本選で、神戸大学囲碁部の松本直太さん(国人・4年)が初優勝した。10月に東京で開催される全国大会に出場することとなる。5歳から囲碁を始められ、囲碁歴はなんと17年にもなる松本さん。コロナ禍という厳しい状況の中、どのように練習や対局を重ね、本番の県大会に臨んだのか。その棋士としての心構え、囲碁への思いについて聞いた。<脇田結衣>


(写真:インタビューをうける松本直太さん)

 松本さんは1999年4月生まれで長崎県出身。現在神戸大国際人間科学部発達コミュニティ学科4年生で囲碁部に所属している。

久しぶりの一般大会 「上手く打てるか不安だった」

記者)県大会優勝、そして全国出場おめでとうございます。今の気持ちをお聞かせください。
松本さん)全年齢対象の一般の大会に出るのは久しぶりだったので、上手く打つことができるか少し不安でしたが、優勝することができてよかったです。
記者)優勝という快挙に対し、周りの方の反応はどうでしたか?
松本さん)家族や友達など身近な人にはあまり伝えてないです。大阪や京都での囲碁関係の集まりでは「近況は知らなかったけど、最近頑張ってるみたいだね」と言われました。

“コロナ禍”というイレギュラーな状況、どのように準備してきたのか

記者)緊急事態宣言発令時など、対面で練習や対局ができない時期があったと思いますが、そのような期間は大会に向けてどのように準備してきたのですか?
松本さん)無料で打てるネットの対局場があるのでそこで練習したりしていました。中国や韓国の人と打ったり、運が良ければプロの方と対局することもありました。
記者)緊急事態宣言が発令される以前はどのような練習をされていましたか?
松本さん)週一で関西圏の囲碁の強い人が集まる会があったので、大阪や京都、兵庫に行って対局していました。

勝っても負けても自分の責任

記者)囲碁を始めたのはいつですか?
松本さん)5歳の時です。保育園で囲碁教室があり、そこで習ったのがきっかけで、そのまま中学校に入学するまでその先生から囲碁を教わっていました。
記者)囲碁歴17年にもなるのですね。そんな松本さんにとって囲碁の魅力とはなんですか?
松本さん)勝負に運要素がほとんどないことです。自分が勉強した分だけの力で戦えます。だから、勝ったら自分の力で勝ったと思えるし、逆に負けたら自分の責任なので言い訳はできません。そこが魅力だと思います。
記者)対局していて楽しいと感じる瞬間を教えてください。
松本さん)相手の手によっていろんな発想を学ぶことができます。自分の打った手で思った通りの展開になり、勝てた瞬間が嬉しいです。

出るからには優勝を目指す

記者)最後に全国大会への意気込みをお願いします。
松本さん)代表として出るからには優勝を目指さないと県大会に出てた人にも失礼だと思うので、目標はやっぱり優勝することです。実力的には足りない部分もあるかもしれないけど、しっかり準備して挑みたいと思います。

 「第67回全日本アマチュア本因坊決定戦」は10月2日、3日の2日間、日本棋院会館(東京都千代田区五番町7の2)で開催される。

(写真下:オンラインでのインタビューに答える松本さん)

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