ウリ坊たち捕獲されていた 六2キャンパス南の貯水池で

 工学部の廊下を走り抜ける動画などで話題になり、この6月下旬から六甲台第2キャンパスに出没していたウリ坊の集団が、7月20日午後、捕獲されていたことがわかった。神戸市によると、電話で通報があり、市から委託された地元猟友会によって校地南側の貯水池付近で捕獲されたという。<佐藤ちひろ>

 ニュースネットが神戸市の農政計画課に電話で聞いたところ、7月19日午後、神戸市の鳥獣相談ダイヤルに「水路で(イノシシの子どもの)ウリ坊が、鳴いてうろうろしている」という通報があった。通報したのが誰なのかはわかっていない。
 7月20日午後に市の職員が現地を訪れ、神戸大の六甲台第2キャンパス南側の貯水池にいるウリ坊3匹を確認。
 担当職員によると、市は地元猟友会にウリ坊の捕獲を委託したという。

 ニュースネットは7月20日昼に貯水池の池の中に3匹、コンクリート堤の上の2匹のウリ坊を確認したが、その直後に捕獲されたものとみられる。今回どのウリ坊が捕獲されたかはわかっていない。


(写真左:貯水池の池の中にいたウリ坊3匹。 写真右:コンクリート堤の上の2匹。2021年7月20日正午ごろ撮影 提供写真)

 ウリ坊は、自然界で生き抜くことは難しく、成長してイノシシになれるものは数少ないというが、人間の生活圏内にいる限りは害獣とみなされてしまう。
 鳥獣保護管理法により、野生鳥獣及び鳥類の卵の捕獲や殺傷、採取や損傷は禁止されているが、農林水産物の被害、人への危害などの恐れがある場合には、「有害鳥獣捕獲」として例外的に捕獲できる。
 神戸市では、市長の許可のもと、イノシシは捕獲できることになっている。
 2014年には東灘区や中央区でイノシシによる人身事故が相次ぎ、餌付け行為などを禁止する条例改正が行われた。
 行政の手続き上、捕獲されたイノシシは殺処分になるという。

▼関連記事「校舎を疾走するウリ坊 危険な親イノシシはどこに?」=https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/b5f2b2e5cda85de028f26e37362be7b8

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