日本大会で初の総合優勝 学生フォーミュラFORTEK

 神戸大学生フォーミュラFORTEKが、8月24日から9月6日にかけて行われた学生フォーミュラ日本大会2021(公益社団法人自動車技術会)で総合優勝した。昨年は新型コロナウイルスの影響で大会は中止となったが、今年はオンラインで開催された。<佐藤ちひろ>

 学生フォーミュラ大会とは、学生が自作したフォーミュラスタイル(車輪とドライバーがむき出しになっている)のレーシングカーの競技会で、車両のデザインや性能などが様々な観点から評価される。今大会ではオンラインで審査が行われたため、実際に車を走らせる動的審査は行われず、コスト審査、デザイン審査、プレゼン審査の静的審査のみの実施となった。

 今回FORTEKはコスト審査で2位、デザイン審査で9位、プレゼン審査で2位と、3部門全てで減点無しの評価得、総合優勝を果たした。2019年に行われた前回大会では総合5位を獲得し、6位入賞を果たしたFORTEKだが、今回はさらに順位を上げた。

 FORTEKは、小型フォーミュラカーの設計製作、マネジメントをする学生レーシングチームで、マシン企画や設計、製作からテスト走行、データ解析、渉外活動まで幅広い活動をすべて学生自身で行っている。


(写真:現在FORTEKが制作中のレーシングカー)

 今回ニュースネットは、神戸大学学生フォーミュラのプロジェクトリーダー村田康貴さん(工・3)に話を聞いた。

記者)優勝を受けてのお気持ちを教えてください。
村田)プロジェクト発足からずっとコロナ禍の中での活動となった21年度プロジェクトは、イレギュラーなことばかりでした。この大変なプロジェクトを乗り越えたメンバーた ちと総合優勝の喜びを分かち合うことができて、本当に嬉しく思います。
弊チームの活動に対して個人スポンサー様や企業スポンサー様をはじめ、たくさんの方々にご支援ご声援をいただきました。誠にありがとうございました。今後も弊チームを応援していただければ幸いです。

記者)コロナ禍での活動状況や、苦労したことを教えてください。
村田)活動時間・活動人数が制限され、車両の製作が思うように進められず苦労しました。
また、審査のための資料作りも密な連携が必要となるため、例年は部員が集まって行っていたのですが、今年はZoomなどを使ってオンラインでの作業が主になりました。メンバーの活動をリアルタイムで共有・把握することが難しかったです。

記者)これからの展望を教えてください。
村田)入学当初は対面での参加が難しかった新入部員も、最近では先輩から学びながら新戦力として活躍してくれています。
今回イレギュラーで難しいプロジェクトを乗り越えたことで、新しい課題や改善点を多く見つけることができました。それらを来年度以降に活かして、よりステップアップさせていければと思います。
来年度こそは製作した車両を大会で走らせられると信じて、今後も部員一丸となって取り組んで参ります。

 神戸大学学生フォーミュラは、10月には現在製作途中の車両を完成させ、実際に走らせる予定だ。

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