10月30日に行われた第11回灘区総合芸術祭に、神戸大宝生流能楽部が出演した。一年ぶりの発表となった今回は、「胡蝶(こちょう)」、「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」、「融(とおる)」の3演目を披露した。<昌子奈未>
10月30日、JR灘駅北側広場で灘区総合芸術祭が秋晴れのもと開催された。中学生や高校生、大学生などが場を盛り上げた屋外ステージイベントでは、神戸大から宝生能楽部が出演し、能の一部を面や装束を着けずに着物を着て舞う「仕舞」を3番発表した。
一演目目は、平田航大さん(営・1)による「胡蝶」。胡蝶の精が、梅の花に戯れることができた喜びの舞を舞いながら消え失せる様子を演じた。
(写真:「胡蝶」を演じる平田さん。)
続く二演目目は、岡田大河さん(海事科学研究科・修士1)が「鞍馬天狗」を発表。鞍馬山の僧の神輿を妨げた大天狗が兵法を伝授し、将来の守護を誓い消え失せる様子を演じた。
(写真:「鞍馬天狗」を演じる岡田さん。)
最後の演目となる三演目目は、齋藤花織さん(営・3)が「融」を披露。源融の亡霊が現れ、豪奢風流のさまを見せ夜明けとともに消え去っていく様子を描いた。
(写真:「融」を演じる斎藤さん。)
発表後の取材で、岡田さんは「対面での発表は去年のこの芸術祭が最後だったので、一年ぶり。発表の場がそんなになかったので緊張した。」と話した。
次の発表は12月の関西宝連となる。斎藤さんは「発表の機会はしばらくないので、しっかり準備して臨みたい」と意気込んだ。
(写真:ステージの近くでの記念撮影。対面での発表は1年ぶりとなった。)
了
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