武庫女大に惜敗 16年ぶりに東西王座逃す

 神戸大タッチフットボール部Rooksは11月21日、関西女子学生タッチフットボール秋季リーグで、武庫女大と戦い、6-13で敗れた。武庫女戦に敗れたことにより、今季リーグ3位に終わり16年ぶりに東西王座決定戦への出場を逃した。東西王座決定戦への出場できないため、4年生はこの試合が最後の試合となった。<塚本光・昌子奈未>

 試合開始早々、ピンチを迎えた神戸大は粘り強いディフェンスで無失点に抑える。神戸大も#19和田のランでチャンスをつくるが、パスをインターセプトされ、第1Qは両チームともに無得点に終わった。

 第2Q、神戸大が武庫女大のパスをインターセプトし攻撃に移るも、ファーストダウンを更新できず攻守交代する。その後第2Qを残り2分としたところで、武庫女にタッチダウンを決められ先制を許した。


(写真:ハーフタイムに円陣を組み気合を入れるRooks)

 第3Q開始早々、神戸大はランからチャンスを作るが、反則を取られる。第3Qは両チームともに得点を許さなかった。

 武庫女大にリードを許したまま迎えた第4Q、武庫女大にタッチダウンとトライフォーポイントをゆるし、0-13と、更にリードを許す展開となった。しかし、その後神戸大も#19和田のパスを#26下倉がキャッチし、タッチダウンを決め、7点差に詰め寄る。粘りを見せた神戸大だが、その後得点できず、6-13で武庫女に敗れた。

 この試合で武庫女に敗れたことにより、神戸大は今季をリーグ3位で終え、16年ぶりに東西王座決定戦への出場を逃した。


(写真:タッチダウンを決めた下倉)

 また、今回の試合は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今シーズン来場できていなかった応援団も来場し、エールを送った。

(写真:試合終了後両校にエールを送る応援団)

 試合終了後閉会式が行われ、順位や優秀選手の発表などが行われた。神戸大からは4人が優秀選手に選ばれた。


(写真:秋季リーグの閉会式 左から武庫女大、京府大、神戸大、関学大)

 キャプテンと優秀選手に選ばれた4人が涙ながらに想いを語った。


(写真:インタビューを受ける選手たち 1枚目右から、森島、和田、下倉、高崎 2枚目比企野)

 攻守に奮闘した#9森島のコメント

 「初戦は思うようにプレーができなかったが、練習していく中で、最後の最後まで戦えてよかった。あそこを取りきていれば、とか心残りなところがあるけど、気持ちの面では、負けてなかった。今年度は下級生も熱い気持ちを持ってやってくれた。私は今年度からスタメンだったが、ついてきてくれてよかった。このチームために、と思って動いている人がたくさんいた。言葉で表現するのは難しいけど、このチームで勝ってやろうという気持ちでやっていた。」

 ランから幾度となくチャンスを作った前主将#19和田のコメント

 「自分としては、ポジションの変更もある中で、楽しめたかなと思う。心強いみんながいたからこそ楽しめたかなという気持ちが大きいかな。(チームメイトの存在は)言葉では表せない。未熟な私を支えてくれて、みんなが同期みたいな家族のようなチームで戦えてよかった。」

 2試合連続のタッチダウンをダイビングキャッチで決めた#26下倉のコメント

 「自分の強みだと思うプレーが京府大戦では、出せなかった。最終戦でも、オフェンスもディフェンスも、練習で足りていないところがあったことを痛感した。(4年間を振り返って)1.2年生の時はチームの一員として、雰囲気を良くすることを頑張った。そして、3年生になって、大人数のチームを運営することの大変さを痛感さや達成感を味わった。最後、4年になって、戦術とかを中心になって、勝ちへのこだわりが強くなったなと思う。」

 高さを生かしたプレーで攻守には貢献した#99高崎のコメント

 「元々パスキャッチに自信があったけど、京府大戦では、そこを潰されたというか自分が取りきれなくて、力不足を痛感した。それで、ブロックを磨くようになって、ここ2試合では、その強みを見せれたのは収穫になった。(先輩たちは、)未熟なことがあったときに、叱ってくれたり、喝を入れてくれた。でも、時には同期のように絡んだりとかがあって大好き。」

 キャプテンとして1年間チームを引っ張った#36比企野のコメント

 「春の試合で京都で負けてから、すべきことを考えて、秋では絶対にやり返すと思って練習してきたけど、負けてしまった。まだまだ爪が甘かったなと思うところがあった。ただ、その反省を生かして残り2試合に向けて成長できた。でも、結果として勝つことができなかったことには、変わらないので、悔しい。(先輩たちは)高崎の言ったように、仲良くしてくださる時は、年齢感じさせないような近い存在でいてくれたり、時にはチームのために心を鬼にしてくれて、本気で接してくれてるのが伝わっていた。プレーヤーは、プレーで引っ張ってくれて、怪我した人やスタッフも最後まで尽くしてくれた。この人たちと東西王座決定戦にいきたかった。この人たちとさくらボウルに行って日本一になって笑って終わりたかった。うまくまとめきれない部分があったけど、支えてくれてついてきてくれて本当にありがたかった。プレーでもっと引っ張っていければよかった。

 最後キャプテンは来年に向けて、「この悔しさを結果として返さないと晴らせないし、4年生へのせめてもの恩返しとして結果を残さないといけない。今年の課題を引き継がないようにして、頑張ります。」と意気込みを語った。

 4年の森島、和田、下倉はこの試合で引退となった。

【関西学生女子タッチフットボール秋季リーグ】

 1位 武庫女大 3勝0敗
 2位 京府大  2勝1敗
 3位 神戸大  1勝2敗
 4位 関学大  0勝3敗

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