第32回関西学生ラクロスリーグ戦・女子1部リーグの開幕戦が8月11日、京都市左京区の宝ヶ池公園球技場で行われ、神戸大は前年度リーグ王者の同志社大と対戦。神戸大はミスが重なって攻めきれない中、同大にテンポのよい攻撃を続けられ、0―17で完敗。初戦ながら多くの課題が残る試合となった。<本多真幸、久保田一輝>
強い日差しが照り付ける中、関西制覇を掲げる神戸大は、昨年王者の同大とのリーグ戦開幕戦に臨んだ。客席には女子ラクロス部のチームカラーであるオレンジのグッズを持った応援団が集まり声援を送った。
試合は、神戸大は流れをつかめず、終始劣勢に追い込まれた。前半1Q、強豪相手の緊張からか、神戸大はパスミスが続いて攻撃のリズムがつかめず、ショットが1本にとどまる。一方、同大には正確なパスと俊敏な動きでテンポよく得点を重ねられ、0-6とリードされた。
2Q、開始1分で、神戸大は相手の反則によりフリーシュートのチャンスを迎えるが、決めきれない。すぐさま同大がカウンターをしかけ、神戸大はゴール前で粘ったが、相手の素早いパス回しに翻弄されて、得点を許す。その後、自陣と敵陣を行ったり来たりする展開が続くが、後半14分、10番G江島莉奈(営4年)のパスが相手に奪われてショットを決められ、このクォーター2得点目を許した。
3Qで神戸大は動きを修正。パスやチェイスでボールをつなぎ、68番AT北村萌乃(国人4年)や主将の55番MF長浜実咲(営4年)などが計6回ショットを試みるが、いずれも決めきれない。その後、9分にショットを決められて0-9とされると、守勢に回る。江島のセーブもあったが、このクォーターで計4点を奪われた。長浜は、「3Qの最初はいつもの自分たちの力が出せた。これを持続できるようにしたい。」と振り返る。
0-12で迎えた4Qも同大のペースは崩れず、さらに5点を奪われる。終了間際に神戸大は敵陣でボールをキープし、北村、長浜でパスを回すが、ショットに持ち込むことはできずそのままゲームセット。開幕戦は0-17で完敗という結果に終わった。
今年度のリーグ戦は、1部リーグに所属する7チームの総当たりによる予選ブロックの後、ブロック1位から3位で決勝トーナメント(FINAL3)を行い、最終的な順位が決定される。準決勝で1部2位と1部3位、決勝で1部1位と準決勝勝者が戦う。神戸大は昨年、1部リーグ戦で3位という歴代最高の結果だったが、決勝トーナメント準決勝で2位の関学大に敗戦し、悔しい思いをした。
今年の目標である関西制覇には、まずリーグ戦で3位以内に入らねばならず、次の立命大戦を落とせば苦しい状況になる。長浜主将は、「絶対に負けられません。今日は大敗しましたが、気持ちを切り替えて全力で臨み、意地でも勝ちます」と意気込んだ。
以下は、各リーダーとヘッドコーチのコメント。
岡村梨央DFリーダー(済4年)
「全く守り切れなかったわけではありませんが、最後まで相手にプレッシャーをかけて詰め切ることができませんでした。練習で気を付けてはいましたが本番で甘くなってしまいました。」
北井ひかりATリーダー(国人4年)
「パスキャッチなどの基礎の部分で差が出ました。ここ1,2ヶ月で基礎の部分は改善してきたつもりでしたが足りなかったです。同大の選手はポジションに関係なくボールをつなぐことができていました。」
山際直樹ヘッドコーチ
「本来もっと善戦できたとは思うのですが、初戦で強いチームが相手ということで、力みすぎたのか、もったいないミスが目立ちました。次の相手の立命大は、練習試合では1勝1敗と拮抗している相手です。残り時間は短いですが、細かいミスをなくせるよう詰めていきたいです。」
《第32回関西学生ラクロスリーグ女子 @宝ヶ池公園球技場(京都市左京区)。》
神戸 同大
1Q 0―6
2Q 0―2
3Q 0―4
4Q 0―5
合計 0―17
了
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