レイバンズ、立命大に完敗 リーグ優勝へ暗雲

 関西学生アメリカンフットボールリーグDIV1の第3戦が10月1日、大阪府吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで行われ、アメフト部レイバンズ(RAVENS)は立命大と対戦。序盤から複数回のタッチダウンを許して試合の主導権を握られ、21-58で敗北。今季の成績を1勝2敗とした。次の試合は、10月15日(土)の関学戦で、王子スタジアムで14時30分試合開始。<本多真幸、久保田一輝>

(写真:4Q、相手のタッチダウンを許し天を仰ぐ、DBの畔柳)

 試合はレイバンズのオフェンスで始まった。1Q、神戸大のオフェンスは立命大の堅いディフェンスラインに押し負け、早々に攻撃権が移る展開が続く。一方、立命大のオフェンスには、パスをテンポよく繋がれ、1Qで3回のタッチダウンを決められた。

 2Q、0分に敵陣20ヤード付近で、QB小川滉太からWR渡辺大智へ19ヤードものパスが通りタッチダウン。レイバンズが7点を返した。しかし、直後のキックオフのリターンで、立命大に自陣ゴールライン直前まで攻め込まれ、その後のプレーですぐさま点差を元に戻される。その後も立命大の攻撃を防げず、2Qも3回のタッチダウンを許した。

(写真:1Q、タッチダウンを決めるWR渡辺)

 ハーフタイムを挟んで後半3Q、神戸大ディフェンスはタッチダウンは防ぐも、自陣近くまで攻められたことで、2度のフィールドゴールを許す。神戸大オフェンスも3Q終了間際、敵陣ゴールラインから20ヤード付近まで進むチャンスを作る。

 そのまま4Qでは、冒頭にQB小川からWR渡辺大智(国人4年)へのパスでタッチダウンが決まる。3分には、DL寺川のQBタックル、その後のWR長谷川雄大(国人4年)のタッチダウンなど、3Qから4Q始めにかけては神戸大がリズムを作る。しかし、直後のリターンで立命大が自陣ゴール手前までゲインを得、後のプレーでタッチダウンを決め、再び差が広がった。4Qは神戸大オフェンスのパスミスでインターセプトされる場面もあった。

 結局21-58で神戸大は立命大に完敗。今季の成績を1勝2敗とし、現在5位。次2節の関大戦に続いて2敗目となり、リーグ優勝へ暗雲が立ち込める。の試合は、10月15日(土)の関学戦で、王子スタジアムで14時30分試合開始。

 試合後のインタビュー。DLの寺川陸主将(工4年)
記者)試合を終えて今の気持ちは?
寺川)格上の立命大相手には、自分たちから食らいついて攻めていくことが必要だったが、相手の気迫に呑まれてしまい、準備してきたプレーができなかった。

記者)3Qから4Qにかけてはいいプレーもあった。
寺川)チームが載っているといいプレーが出るが、押されだすと攻めたプレーができなくなるのが一番の課題だと思う。

記者)次の関学大も強敵だが、どういう気持ちで臨む。
寺川)立命大戦に負けることは考えたくなかった。チームが2敗して、自分たちのチームの順位が見通せない状況になって、どういう気持ちで関学大に挑むのか。より高い順位を目指すだけなら、単にこの先の甲南大戦と京大戦に照準を合わせればいいが、そんなことはしたくない。DIV1に所属し日本一を目指すチームとして、関学大と本気で戦って勝ちに行く集団を作りたい。

(写真:寺川主将)

矢野川源監督
「実力不足で及ばなかった。立命大対策の作戦はあったが、パスを通せず、プレッシャーに飲まれていた。次の関学大も能力では上を行かれる相手だが、強い相手でもひるまずしかけていく気持ちで追い抜いていきたい」
 

《関西学生アメリカンフットボールDIV1第3節 神戸大vs立命大 @MKタクシーフィールドエキスポ(大阪府吹田市)》
立命 21 21 6 10| 58
神戸 0 7 0 14|21

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