外山滋比古著『思考の整理学』が300万部を突破した記念に、筑摩書房が各地の大学名を印刷したオリジナル帯をつけて配本。「神戸大学1位」の帯がついた本が神戸大学生協に平積みされ、阪急六甲の書店では週間文庫売り上げトップを飾った。「神戸大帯」は約2500部の限定版だ。<編集部>

(写真:POP付きで平積みされている神戸大学生協 2025年12月1日午後 六甲台第1キャンパスの購買店舗「BELボックス」で)
1983年に出版された外山滋比古著『思考の整理学』(筑摩書房)の累計発行部数が、文庫版も併せて10月15日に300万部を突破した。
これを記念して、11月中旬のちくま文庫『新版 思考の整理学』重版分に、47都道府県それぞれの地元大学名を印刷したオリジナル帯がつけられて、各地の書店に並び始めた。
神戸大生協の六甲台第1キャンパスの購買店舗「BELボックス」書籍コーナーにも、11月下旬に50冊が入荷し平積みされている。
帯には「神戸大学1位」と大きく表示。「全国44の大学で1位」「300万部突破」「四半世紀、知の最先端で読まれ続けている」と、静かな書籍コーナーの中で勢いのあるコピーが目立っている。

(写真:ウィンドウのランキングで11月第3週の文庫本部門で1位になったと紹介されている 2025年12月1日午後 阪急六甲のブックファースト六甲店で)
阪急六甲駅2階のブックファースト六甲店でも平積み。さらに、ウィンドウには、文庫本ランキング(11月17日〜23日販売)で1位として陳列されている。

(写真:六甲台第2キャンパスの「LANSボックス」で 2025年12月1日午後撮影)
理工系の専門書や、教科書が幅を効かせる文・理・農学部や工学部がある六甲台第2キャンパスのLANSボックス書籍コーナーにも、5冊が平積みされている。12月1日時点ではまだ売れていないというが、担当の佐々田みのりさんは、「興味のある人は、すでに(帯付きが出る前に)読んでいるからでしょうか」と売れ行きを静かに見守っている。
「ずっと定番で売れ続けてきた本です」というのは、BELボックス書籍コーナー担当の渡辺学さん。「新たな気持ちになる新年度に手に取る人が増えるはず。帯付きは今回入荷の限定版と聞いているので、早い者勝ちですね」と笑顔で取材に答えてくれた。
筑摩書房営業部の担当者によると、大学別の帯がついているのは今回の重版分のみで、全国の大学名を合わせて10万部の出荷。「神戸大学分は2500部前後の出荷です」ということで、兵庫県内の書店を中心に店頭に並んでいるという。
受験の記念に、入学のお祝いにといった季節は「神戸大学」の帯付きを購入するタイミング。40年を超えるロングセラーだけに、さらに年月を経て「神戸大学」の帯はさらに価値が出るのかもしれない。
了
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