野村総合研究所(NRI)は、2010年代に日本が抱えると予想される課題の解決策を高校生、大学生、留学生に発表してもらうことを目的とした論文コンテスト「NRI学生小論文コンテスト2007」の入賞論文を9月11日に発表した。大学生の部では、山田愛さん(経済・3年)の論文が大賞を受賞。留学生の部でも汪斯源さん(経済・3年)が大賞を受賞するなど、神戸大生の活躍が目立った。【10月14日 神戸大NEWS NET=UNN】
NRIが定めた論文の全体テーマは「変わりゆく世界、進みゆく日本」。今回が2回目となる同コンテストには計151の論文が寄せられた。
<<大学生の部で大賞を受賞 山田愛さん>>
昨年8月からカナダに1年間留学していた山田さんは、今年6月、ゼミの教官である菊地徹准教授から同コンテストへの誘いを受けて、約1カ月半かけて執筆した。「現地(カナダ)には日本文献がほとんどなく、ルームメイトと一緒に制作した」と当時を振り返る。
留学して、日本のテクノロジーの高さが世界的に有名であることを知った。日本社製の車が走っているなど、海外でも日本製品が周りに数多くあることに気づいた。
カナダでの何気ない日常生活からインスピレーションをもらうこともあった。ラトビア人の友とカレーを作っていたとき、相手の国の料理法に、日本式の料理法を取り入れることで、山田さんにとって今まで食べた中で一番おいしいカレーが出来上がった。このように、他国のアイデアを自国のアイデアと融合させることで、よりよいものを作ることが、共生の形ではないかと気づいたという。
そのような留学経験を生かして論文では、日本が世界と共生するためには、?異文化との衝突・融合を経て新たな価値を作り出し、?テクノロジー、情報を発信する力の更なる向上が必要であると訴えた。
山田さんは大賞を受賞したことを受けて、「(受賞を聞かされた時)嬉しさと驚きで涙が出るほどでした」と笑顔を見せた。
【お詫びと訂正】記事中の「菊地徹教授」を「菊地徹准教授」に訂正いたしました。関係者各位にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。(10月14日午前5時40分 編集部入力)?
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