七月十一日、富山県の北アルプス大日岳(二、五○一メートル)頂上付近で、今年三月に研修登山中の神戸大学二年でワンダーフォーゲル部の溝上国秀さん(当時二〇)=兵庫県尼崎市=ら二人が遭難した事故で、行方不明のままだった溝上さんとみられる遺体が見つかった。【7月12日 神戸大NEWS NET=UNN】
地元のNHK富山放送局は十一日夕方、「文部省登山研究所が断続的に捜索を続けていた結果、十一日午前十一時すぎ、山頂から約一〇〇〇メートル下った谷で、雪に埋まっている溝上さんとみられる遺体を発見し、富山県警上市署では、午後三時すぎ県警本部のヘリで遺体を収容し身元の確認を急いでいる」と伝えた。
また、十一日十時すぎに共同通信が伝えたところでは、富山県警上市署は十一日、標高千四百九十メートル付近の大日山谷の雪渓の中から行方不明になっていた溝上さんの遺体で発見した、と伝えている。
発見された場所について、読売新聞は、富山県上市町の小又川上流にある雪渓で溝上さんの遺体を発見した、と伝えている。毎日新聞は、現場の北約三キロの雪渓から見つかった、としている。
この事故は、今年三月五日、文部省登山研修所(同県立山町)が主催した研修登山中、九人が雪庇(せっぴ)の崩落に巻き込まれ、溝上さんと都立大二年の内藤三恭司さん(当時二三)=横浜市保土ケ谷区、五月十五日に遺体で発見=の二人が行方不明となった。
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