ケガ明けの壷井達也選手 西日本選手権へ「試合に良いイメージ持てるように」

 10月27日(金)から京都アクアリーナで行われるフィギュアスケート西日本選手権に、壷井達也選手(シスメックス所属、国人2年)が出場する。今月上旬に行われた近畿選手権では怪我で構成を落として臨んだが、現在は痛みがなくなり、今大会では4回転も入れていくという。壷井選手は、2週間後に迫るGPシリーズイギリス大会を念頭に「試合の持っていき方、その緊張感を西日本で掴んで、試合に対する良いイメージを持ちたい」と意気込みを語った。<久保田一輝>

(写真:壷井達也選手。2022年6月28日に鶴甲第2キャンパスで撮影。)

 フィギュアスケート西日本選手権が10月27日から京都市右京区の京都アクアリーナで行われ、壷井選手が出場予定の男子シニアSPは28日(金)夜、FSは30日(日)夕方に行われる。今大会は12月に行われる全日本選手権の予選会を兼ねており、すでに出場が認められている3人のほかに、シード選手1人を含めた計13人が予選を通過する。

 10月8日から3日間にかけて尼崎スポーツの森(大阪府尼崎市)で行われた近畿選手権で、壷井選手は大会2週間前に脱臼した左肩の状態を考慮してジャンプの難易度を落とした構成で臨み、結果は5位(SP得点64.20、FS得点130.83、総合得点195.03)だった。

 その後左肩の状態が心配されていたが、怪我から約1か月して、現在痛みはなく、ある程度自由に動かせる状態だという。しかし、左腕の筋肉が低下しているため、テーピングをして再脱臼のリスクを減らしながら滑っている。

 23日に行われた西日本インカレでは2本のトリプルアクセルを決め、練習では4回転も跳べているという。ニュースネットの取材に対し、壷井選手は「西日本選手権では4回転も入れるつもりなので、西日本インカレ以上の点数が出せるよう頑張っていきます」と意気込みを語った。

 また、2週間後にグランプリシリーズのイギリス大会(現地時間11月11日~13日)が迫る壷井選手にとって、西日本大会はそのための調整の意味もある。壷井選手は「試合の持っていき方、その緊張感を西日本で掴んで試合に対する良いイメージを持ってグランプリシリーズに出られると良いかなと思います。」と話した。

《第48回西日本フィギュアスケート選手権大会》
●日時=10月27日(木)から10月30日(日)。
男子SPは28日(金)の19:40から。(壷井選手は17人中15人目。)
男子FSは30日(日)の15:25から。
●場所=京都アクアリーナ(京都市右京区)。
●無観客開催。

壷井達也(つぼい・たつや)
 2002年生まれ。愛知県、中京大中京高校出身。2021年4月、神戸大学国際人間科学部発達コミュニティ学科に入学し、現在2年生。2022年4月の世界ジュニア選手権で3位。同月に日本スケート連盟の今年度特別強化選手に指定され、6月にはシスメックスへの所属が発表された。2022-2023シーズンからシニア級デビュー。昨年9位に終わった全日本選手権での6位以内という目標に向かって、自身の強みである、流れるようなスケートが期待される。

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