ニュースネット委「森永製品販売再開」にUNN賞スクープ賞

 関西学生報道連盟の夏季総会が八月九日から三日間、神戸市灘区のYMCA六甲研修センターで行われ、新聞制作の基礎セミナーなどが行われた。また、UNNスクープ賞に神戸大ニュースネットの「森永製品販売再開」を選んだ。【八月十一日 UNN】

 総会初日の中心議題は「取材の基本」。慣れるにつれて忘れがちな基本について、経験を多く積む先輩記者の話に、今年入った新人部員だけでなく、新人以外の記者もメモをとる光景が見られた。
 また前日に発生した、同大ボート部の転覆事故について、滋賀県の瀬田川に駆けつけた記者から事件について説明を受けるとともに、取材する側とされる側ののすれ違いについて議論。「報道する意味」を改めて考えさせられる場面もあった。
   ◇     ◇     ◇     ◇
 二日目は新聞の編集からスポーツの取材方法まで、幅広いワークショップが繰り広げられた。特にこの夏発足する制作部からは、各大学新聞のホームページ制作の説明や、紙面レイアウトへのコンピュータ導入といった、パソコンを駆使した新聞作りに参加者は聞き入っていた。
 「紙面合評」では、上半期に各加盟団体が発行した紙面を見ながら、レイアウトや見出し、バリューの設定などについて意見を交わした。
 夜には、写真部員がカメラ研修を実施。インスタントカメラからマニュアルのカメラまで。撮影の仕方、フィルムの巻きあげ方、フラッシュ無しでの撮影の仕方など、基本的な動作を一人一人実際にカメラを手にとって説明を受けていた。
   ◇     ◇     ◇     ◇
 三日目は、会費問題で議論。関西学生報道連盟の会計状況が報告され、幾つかの赤字削減案が提案された。当初、会費値上げ案は提案されない予定だったが、他に決定的な手段が無く、結局了承された。
 最後に、UNN賞が発表される。これは日々の活動で、優れたものや創意工夫を振り返ろうという主旨から設置された賞。今年度から、前期、後期に賞が設けられた。
 総会の企画や準備を担当した運営局の矢吹大祐局長(神戸大・経二年)は「今回はスムーズに議論が進み、みんなの団結力を強めると共に、報道の指針を立てることができました」と総会を振り返った。

「1997年度前期UNN賞」の受賞団体・部局は以下の通り。
▽UNNスクープ賞
 神戸大ニュースネット「森永製品の販売 26年ぶりに再開」
▽UNN速報・特報賞
 阪大POST「放射性物質事件容疑者逮捕」
▽UNN企画ニュース賞
 同志社PRESS「早大、同大国内留学アンケート」
▽UNN広告活動賞
 該当なし
▽UNN広告作品賞
 該当なし
▽運営活動賞
 渉外局「『フロムA』への記事配信開始」
 運営局「共同編集室移転準備班、運搬班」
▽映像ビジュアル賞
 該当無し

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