日本初の女性のジャンボ機パイロット、大竹(旧姓・東)友子さん(二九)が二十三日、副操縦士として、羽田―函館間を往復する初フライトを行った。【九月二十三日 神戸大NEWS NET=UNN】
大竹さんは一九九一年に神戸大工学部環境計画学科を卒業後、大学院工学研究科を中退して航空大学校を卒業し、九四年に日航に入社。今年三月にB747ジャンボ機の操縦資格を取得した。九月十一日に副操縦士の辞令を受け、デビューとなった。この春、同僚のパイロットと結婚して東から大竹に姓が変わった。
この日の羽田空港は雨天。午後十二時半過ぎ、羽田発函館行きの543便で離陸。天候が比較的良かった函館空港では大竹さんが操縦かんを握って着陸させた。この後折り返し便の離陸も担当し、午後四時すぎ、羽田に到着、羽田と函館の往復の約二時間半のフライトを無事終了した。
空港には大勢のカメラマンが詰めかけ、フライトの打ち合わせやコックピットにもカメラが入る加熱ぶりに、大竹さんはやや緊張ぎみ。しかし、「スチュワーデスにはなりたくなかったんですか」との質問に「私は、操縦がしてみたかった」とクールな表情でコメントしていた。
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