関西学生アメリカンフットボールリーグの試合が神戸市立中央球技場で行われ、二連勝中の神戸大は近大に敗れ二敗目を喫した。【十月十一日 UNN】
京大、関大に連勝し勢いに乗る神戸大。この日は1部で安定した力を誇る近大に挑んだ。
前半はほぼ互角な競り合いが続くが、ランで第一ダウンを着々と奪う近大に対し、神戸大は司令塔QB大西のパスがなかなか決まらない。快調な攻めを続ける近大が前半十一分、RB谷原のランで先制した。第2Qも劣勢だった神戸大だが、前半終了間際、相手のパントミスで残り十一ヤードのチャンスを奪い、RB中島友のランで同点に、TFPで逆転した。
しかし近大優勢の流れは変わらなかった。第3Qに、RB横山のラン、第4QにはQB高橋からTE洗井へのTDパスで神戸大を突き放し、RB山本の四十七ヤードランでとどめを刺した。神戸大は残り一分でQB大西がようやくWR中山にTDパスを決め、TFPもパスで決める猛追を見せるが、あまりに遅すぎた。結局得点者が全部違うという近大の全員攻撃の前に屈した。
「相手の能力が高かった。どんなチームにも必ずスキがあって、そこをつくのがウチのやり方だったんですが……」と山下嘉博主将。主将自ら近大のTFPのキックに飛びつき、追加点を阻止したガッツも報われなかった。
これで神戸大は近大と並び二勝二敗。優勝を狙うにはかなり苦しい位置に立たされた。京大から勝ち星を挙げ注目を集める神戸大だが、現実は「まだ二勝しかしていない」(山下主将)のだ。気持ちを切り替えて次からの試合に臨むしかない。
●関西学生アメリカンフットボールリーグ(10月11日・神戸市立中央球技場)
神戸大 0 7 0 8=15(2勝2敗)
近 大 6 0 6 13=25(2勝2敗)
了