関西学生女子タッチフットボールリーグの最終戦が伊丹スポーツセンターで行われ、関学が松蔭女大を下して全勝優勝を決めた。なお東西大学王座決定戦には関学のほか同大が出場する。聖和大は三位に終わり王座戦を逃し、神戸大は四位にはいった。【十一月十五日 UNN】
今季も同大、聖和大、関学の三強を中心として展開した関西学生女子タッチフットボールリーグ。そのライバル達を続けて破った関学が、最終戦でもその貫禄を示す形となった。
関学は第1Qこそリードされて折り返すものの、第2Qに二つのTDを決め逆転。その後も松蔭女大の反撃を完全に押さえ、27-7で勝利、全勝で2年ぶりの優勝を決めた。
関学メンバーは優勝決定の瞬間も淡々とした様子。高橋和美主将は「プレーに対する理解が深まってきました。去年聖和大に取られた王座を取り、サクラボウルへ行きたい」と次のステップをにらんだ。
第三試合では、残る一つの東西大学王座決定戦へのイスをかけ一敗同士の同大と聖和大が激突した。片一方がリードしては、もう一方が追いつくという息もつけない展開。しかし徐々に、強肩QB門脇と長身で確実なWR谷田というホットラインを持つ同大が差をつけ始める。得点のほとんどをこの二人がかせぐ活躍で第3Q終了時点では十九点のリードを奪う。終盤に聖和大は二本のインターセプトから反撃するがあと一歩及ばず、同大が二年ぶりの『王座』出場をものにした。
同大の吉田摩紀子主将は「聖和大は春よりランもパスもレベルアップしていました。前半はスピードに慣れず点をとられてしまったけれど、後半オフェンスが頑張ってくれたのが大きいです。王座では今までやったことを全て出したい」と語った。
なお第二試合では、神戸大と京府大が対戦。神戸大は前半は四年のQB西村と主将のWR竹本の活躍で大量得点、また後半はかわってQBについた東本やC衰ら一年生の活躍で京府大を圧巻。とくに終了前一秒からQB東本が自陣からランで一気にエンドゾーンへ駆け抜けた場面には、その場にいた誰もが圧倒された。
「一回生がここまでやってくれるとは思わなかった」と竹本主将もびっくり。またリーグを振り返って、「上位チームに敗れてからだんだん全体的にまとまって来たんですが、少し遅すぎました。四年生の引退は痛いですが、小人数なりに精一杯やって行きたいです」と来季を見据えた。
東西大学王座決定戦は十一月二十三日西宮球技場で、関学が関東学生リーグの二位と、同大が関東学生リーグの一位と対戦。勝者同士で大学日本一を決定する。
●関西学生女子タッチフットボールリーグ(11月15日・伊丹スポーツセンター)
▽女子1部
関 学 6 14 0 7=27(5勝)
松蔭女大 7 0 0 0=7(1勝4敗)
神戸大 14 20 7 32=73(2勝3敗)
京府大 6 0 0 7=13(5敗)
聖和大 7 14 0 6=27(3勝2敗)
同 大 7 20 13 0=40(4勝1敗)
▽最終順位
1位 関学 5勝
2位 同大 4勝1敗
3位 聖和大 3勝2敗
4位 神戸大 2勝3敗
5位 松蔭女大1勝4敗
6位 京府大 5敗
了