神戸大のホームページ上の学生サークルのページが、大学側の方針で早ければ十二月中に閉鎖される見通しだが、学生課の準備が遅れているため、現在のページの運用停止は来月にずれこむ可能性もでてきた。この間に、学生側からは、学生課に対してサークルのページの存続の要望を出したり、大学側の真意を問い合わせたりする動きが出始めている。他大学より一歩進んだ神戸大の学生サークルのページだったが、いつ運用停止になるかは、予断を許さない状態が続いている。【十二月二日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大のホームページ上の学生サークルのページが、大学側の方針で、「十二月を目処」に閉鎖される見通しだが、週明けの十二月にはいっても、これまでの「学生活動のホームページ」(学生課は「非公式版」と呼称)の内容が公開されたままになっている。これまでの「学生活動のページ」は、各サークルのホームページにリンク(接続)されているため、今のところ神戸大ホームページの「学生活動」のページを選んで、サークル名をクリックするだけで各サークルのページを見ることができる状態が続いている。
大学側は、今年度の「公式版」への移行を機会に、この「学生活動」のページの運用停止を決定。新版の「学生活動のページ」には公認サークルの紹介文だけを掲載し、各サークルへのリンクを廃止する方針だ。
ところが、この方針が十一月後半になって各サークルに電子メールで通知されたため、学生の間からは「突然で納得できない」「締め出すような措置に抗議したい」「情報を自由に発信するインターネットの世界に逆行する動きだ」などの声があがった。学生サークル側には、現在の「非公式版」の状態の存続を望む意見が強い。サークルの中には、学生課に「非公式版」を停止しないよう要望を出したり、どういう方針なのか学生課の真意を問い合わせたりする動きが、十一月末から出始めている。
これまでの「学生活動のホームページ」の運用停止の具体的な時期について、十二月二日にニュースネット委員会が取材したところ、学生課の小林茂・総務掛長は、準備が遅れていることが理由だとしたうえで、「現在のホームページの掲載停止に関しては、総合情報処理センターが(運用の)管轄なので何とも言えない。ただ、学生課で準備を進めているホームページ(内容部分)は、現在校正の段階にあり、公開は来月にずれ込む可能性もある」と答えた。しかし、これまでの「学生活動のホームページ」がいつ運用停止になるかは、依然として予断を許さない状態が続いている。
小林茂掛長はこれまでの取材には、「よりよいホームページを作るためにも、意見があれば学生課総務掛に教えてほしい」とも答えている。