交響楽団 第47回定演 師走にマーラーの響き

 尼崎市総合文化センターで神戸大交響楽団が四十七回目の定期演奏会を行い、美しい管弦楽の響きに皆年末の忙しさをしばし忘れていた。【十二月二十七日 神戸大NEWS NET=UNN】

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 この日演奏されたのはブラームス作曲の「悲劇的序曲作品81」と、マーラー作曲の「交響曲第五番嬰ハ短調」。マーラーの五番は金聖響さんによる客演指揮で演奏され、変化に富んだそれぞれの楽章に聴衆は皆聴き入っていた。
 団長で、またトランペット奏者でもある椎木竜さん(済・四年)は、「卒業の年なので、最後の定演だ思うと感慨深い。今回の曲はいずれも難曲だが、納得の行く仕上がり」と満足そうだった。
 練習場所の確保や百二十人の部員をまとめるなど、定演開催までにはいろいろな苦労があったが、年末にもかかわらず、会場には花束をもったOBや団員の友人などが訪れ、客席はほぼ満席状態。演奏が終わってもなかなか拍手は鳴り止まなかった。
 「多くの聴衆の前で演奏できることが何よりの喜び。それに向けて努力するという姿勢を後輩たちにはこれからも受け継いで行ってほしい」と椎木さんは話していた。

【写真】年末のコンサート、神戸大交響楽団の定期演奏会。会場を埋め尽くす聴衆に、この日はブラームスとマーラーを披露。(12月27日午後8時 尼崎総合文化センターで。 撮影=栃谷亜紀子)

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