文部省の「大学における学生生活の充実に関する調査研究会」は六月八日、研究を重視する「教員中心」の大学から「学生中心」の大学への意識改革を促す報告をまとめた。【6月8日 UNN】
研究会では「自分探し」のために進学する学生が増えていると分析、人づきあいが苦手な傾向が強まり、不登校が増えたり、サークル活動が下火になっていると指摘。また学生の「質」の変化の一方で、大学も少子化により競争が激しくなっており、これまでは教育を軽視していたという批判もあったこ状況を踏まえ、従来の大学の在り方を反省し、学生の多様化に応じたきめの細かい教育や指導、サービスの向上を促しているという。
大学教員を評価する際には、研究だけでなく教育や学生指導の実績も昇進や報酬に反映させたり、教育専門の教員の配置を提言。さらに教育面では、学生による授業評価や少人数セミナーの実施、サークル活動に使う施設の整備も提案した。また大学生の不登校について、大学側が学生の単位取得状況を確認し、不登校学生を把握する必要があると指摘。その上で、引きこもりなどで登校できない学生のために、放送大の単位や英検、TOEFLなどの成績も単位として認定するなども求めている。
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