六月二十五日に行われる総選挙の投票で、大学生はどのような投票行動にでるのか。選挙権を持っている学生うち、約六九%が「投票する」意思があり、約一七%が「投票しない」つもりであることが分かった。神戸大学ニュースネット委員会などが加盟するUNN関西学生報道連盟が、七大学の大学生の四百五十八人を対象にアンケートを実施し、十八日までにまとめた。【6月19日 UNN】
投票日の一週間前に、学生の選挙に対する意識を調査するために行われたアンケートに、神戸大、同大、立命、関学、関大、奈女大、大外大の学生が回答を寄せた。六月二十五日が総選挙の投票日であることを知っているかをはじめ、実際に投票するのかどうかなどの質問事項を設定した。
「投票日知らない」が18%も
「六月二十五日が総選挙の投票日であることを知っているか」との質問では、回答者の八二%にあたるが「知っている」と答えた。しかし、同時に、アンケート用紙を見るまで「知らなかった」とする学生が、一八%(八十一人)いるという事実も浮かび上がった。
69%が「投票する」、17%が「投票しない」
今回の総選挙で投票するかどうかを聞いた質問では、約四〇%の百八十五人が「する」との回答。「しない」と答えた二百三十六人から、「二十歳に達していない」などの理由で投票できない百八十九人を除くと、自らの意思で「投票しない」のは四十七人。選挙権を持っている学生のうち、約六九%が「投票する」意思があり、約一七%が「投票しない」つもりであることが分かった。
投票しない理由を聞いたところ、「政治に興味がない」や「投票したい候補者や政党がない」ことを理由に挙げる学生が多かった。また、「選挙自体が嫌い」、「予定がある」、「投票場所がどこにあるか分からない」など選挙そのものへの無関心を示す意見もあった。
52%が「毎回投票している」
選挙が行われるたびに投票しているかを聞く質問では、「今まで選挙権がなかった」学生と無回答を除く七十七人のうち、約五二%が「毎回投票している」ことが分かった。また、「いつもは投票していないが、今回はする」と答えた十七人のうち、今回の選挙が「総選挙だから」を理由に挙げた人が四人いた。
「政策が見えない」「一票の実感わかない」
その他、政治への意見を聞いたところ、「適当な指導者がいない」や「与野党間での攻撃ばかりが目立って、肝心の政策が見えてこない」などの理由で、政治への不信感を表す意見が出た。また、「自分の一票が政治を動かすという実感がわかない」とする学生が複数いた。森首相の一連の問題視されている発言に対して、厳しい見方を示す声も目立った。
今回の選挙について、「政治家の世襲制」への批判など候補者擁立の問題を指摘する学生もいる。
●UNN関西学生報道連盟 学生アンケート結果
(実施期間:6月12日~同16日 回答は、神戸大、同大、立命、関学、関大、奈女大、大外大の458人)
(1)六月二十五日に総選挙の投票が行われることを知っていますか?
▽知っていた 377人(82%)
▽知らなかった 81人(18%)
(2)あなたは、今回の選挙で投票しますか?
▽投票する 185人(40%)
▽投票しない 236人(52%)
▽無回答 37人(8%)
※住民票を現住所に移し、かつ選挙権を持つ学生のみ
▽投票する 185人(69%)
▽投票しない 47人(17%)
(3)(2)で投票しないと答えた方にお聞きします。投票しないのはどうしてですか?
▽まだ選挙権がないから 132人
▽政治に興味がないから 46人
▽投票したい候補者や政党がないから 25人
▽住民票が現在住んでいる地域にないから 57人
(4)(2)で投票すると答えた方にお聞きします。あなたは、毎回選挙がおこなわれるたびに投票していますか?
▽今まで選挙権がなく今回初 53人
▽毎回投票している 40人
▽ときどきしている 20人
▽いつもは投票していないが、今回はする 17人
(5)(4)で、「いつは投票しないが、今回はする」と答えた方にお聞きします。それは、どうしてですか?
▽総選挙だから 4人
▽最近、政治に興味を持ち始めたから 5人
▽なんとなく 1人
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