六月二十八日午後二時三十六分ごろ、鳥取県境港市の航空自衛隊美保基地を離陸して飛行中の第三輸送航空隊第四○三飛行隊所属のC1輸送機が、島根県・隠岐島の北西約五十キロの日本海上空で消息を絶った。副操縦士の藤本あい・二尉は、神戸大卒業後、平成八年に航空自衛隊に入った。空自で四人目の女性パイロット。【6月28日 神戸大NEWS NET=UNN】
同日午後五時二〇分ごろ、島根県隠岐島から西約四十六キロの日本海で、海上保安庁のヘリコプターがタイヤなどの浮遊物を確認。さらに、午後七時前には海保巡視艇が、周辺海域で行方不明機が搭載していた救命胴衣と、同型機の金属片を発見。航空自衛隊は同機が墜落したと断定した。
海保や海上自衛隊の協力を得て不明者の捜索に全力を挙げている。
藤本あい・二尉は神戸大卒 空自で四人目の女性パイロット
搭乗していたのは、機長の川西隆一・三佐(四一)、副操縦士の藤本あい・二尉(二六)、空中給油員の酒元光行・一曹(三九)、航空機整備員の岩谷利孝・一曹(四七)、機上整備員の後藤純一・三曹(三一)の五人。
行方不明になっている副操縦士の藤本あい・二尉は、愛媛県今治市出身で、空自で四人目の女性パイロットとして今年二月に任務に就いたばかりだった。
南海放送(松山市)が、二十八日夜のニュースで伝えるところでは、藤本さんは今治北高、神戸大卒業後、平成八年に航空自衛隊に入った。藤本さんの父強さん(五三)ら家族は連絡を受けて三保基地に行っており、今治市の実家には親戚の人が集まって藤本さんの安否を気遣っているという。親戚の人の話では藤本さんは自衛隊入隊前から飛行機を操縦したいと話していたという。
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