応援団総部吹奏楽部の第二十三回サマーコンサートが、七月一日の午後六時半から神戸文化大ホールで行われ、約千人の観客が訪れた。【7月1日 UNN】
開場前のロビーには既に大勢の人が集まって長い列を作り、サマーコンサートの開演を待っていた。開場から開演まで絶え間なく人が客席に流れ込み、コンサートの始まりをアナウンスが告げると、大きな拍手が湧き起こった。
コンサートは、ファーストステージとセカンドステージの二部構成。前半は、八年前のコンクールの課題曲として作曲された「吹奏楽のための『クロス・バイ・マーチ』」、叙情感あふれる「北川木挽歌による幻想曲」、アメリカ東海岸の三つの風景を題材にした「イースト・コーストの風景」など吹奏楽の醍醐味を感じさせるような選曲。しかし、後半はうって変わってカジュアルな雰囲気で、衣装も赤いシャツにジーンズとステージの様子は一変した。演奏の前や合間にパントマイムの劇が演じられたり、部員も歌ったり踊ったりのパフォーマンスを披露、観客席を湧かせていた。曲目も「ダンシングメン」、「ディスコ・キッド」、「パイレーツ」など、にぎやかなものが続く。二回のアンコールに応えた後、コンサートは幕を閉じた。
例年よりもコンサートの日程が少し早く、練習不足で不安があったという吹奏楽部部長の樺沢崇紘さん(発達・三年)は「まずまずのできでほっとしている」と満足そうな様子。今年の三月から約四ヶ月間練習し、特に演出に力を入れたそう。二部のパフォーマンスにも工夫を凝らした。そのかいあってか、観客も遊び心いっぱいの演出に魅了された様子。吹奏楽部の友人にチケットをもらってこのコンサートに来たという神戸大の学生二人は、「二部が良かった、劇や踊りがあったりして楽しめた」と感想を語った。
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