今年で第二回となるラクロス神京戦が七月一日、京大農学部グラウンドで開催された。焼けつくような暑さの中で底力を見せた神戸大のアベック勝利。【7月1日 神戸大学NEWS NET=UNN】
女子は9-6で神戸大が制す
今年から女子の部も加わり、去年以上の盛り上がりが期待される第二回神京戦。京大応援団の声がグラウンドに勢いよくこだまする中、男子に先立ち女子の試合が行われた。
先制点は京大。開始直後から神戸大は連続二得点を奪われる。神戸大はC久米のパスから1H田中がゴールし反撃するが、京大G桐山のナイスセーブ連発などもあり、前半は2-4の京大リードで終わる。
しかし後半に入ると、次第に試合の流れが神戸大に。AW野津、P中山のゴールで同点に追いつき、試合はふりだしに戻る。神戸大は3H武田、2H北邨らが中央から一人で持ち込むパターンが多いのに対し、京大はパスを着実につないでいく。その後両チーム二得点ずつ加え、同点のまま残り時間は十分をきった。
だがそこから神戸大の怒涛の攻めが始まる。1H田中の一撃をかわきりに連続四得点。神京戦女子の部第一回は9-6で神戸大が制した。
神戸大の武田周子主将は「最後は粘り勝負だった」と振り返る。「一カ月長めに練習をしてきたことが勝ちにつながった」と安堵の表情。しかし「一部でやっていくにはまだまだこれからです」と厳しい一言で締めくくった。
京大女子部は2部リーグ。1部リーグの神戸大とは普段は試合をする機会はあまりない。京大の仁木藍子主将は「(結果は負けだが)いい試合ができた。こういった交流戦でお互いを高めていきたい」と話した。
男子ひやり 同点に追ついた京大を振り切る
男子はともに1部リーグに所属するチーム。関西学生二連覇の神戸大と、リーグ四位の京大の対決は、序盤から白熱した展開となった。
インターセプトからインターセプトへと、試合開始直後から激しく攻守交代。口火を切ったのは神戸大。八分にAT森津のパスを受けたAT前田が左サイドからシュート。その速攻に、スタンドからはどよめきが起こった。
しかし京大が反撃。神戸大G有森のすきを突いて有本、武井のATの二人が立て続けに得点しリード。だが神戸大も追加点をあげ、4-4の同点で前半終了した。
後半、グラウンドボールの激しい競り合いに。神戸大はパスでつなぎ、第3QにAT田中、MF紅らが六得点。一気に突き放す。京大も第4Q、ゴール前で競り合いからころがしてシュートを決めるが、逆転には至らず、結果9-6で神戸大の勝利に終わった。
神戸大は昨年度の主軸に交えながら、二年生など若い選手を起用。京大の出井晃太郎主将は「選手層の厚さの差」を敗因にあげる。疲れがピークに達する第3Qで選手交代ができなかった点が致命的だったという。「でも第1Qは負けてなかった。パスの精度をあげて、次は神戸大を倒したい」と話した。
勝ったものの、試合内容には満足していない様子の神戸大。京大は同じ1部に所属するチーム。リーグ戦と同じ心意気で望んだだけに「運動量は相手が上だと感じた」と厳しい評価の北浦真主将。「でも後半での巻き返しはうちの底力。このまま今年も優勝をねらいます」と早くも関西リーグ三連覇への意気込みを話した。
●第2回ラクロス神京戦(7月1日・京大農学部グラウンド)
▽女子
神戸大 9 2-4 6 京 大
7-2
▽男子
神戸大 1 1 6 1=9
京 大 2 0 2 2=6
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