このほど、関東地区の各学部の同窓会支部の幹部クラスが初めて集まり『神戸大学学友会東京連絡会』を発足させた。各学部が持ち回りで主催する、定例の交流会を実施することも決まった。現在、学部別に組織されている同窓会を束ねるものとして神戸大学学友会があるが、東京では他の地区に先行するかたちで各同窓会が自発的に「ゆるやかな統合」へむけて動き出した。【7月14日 神戸大NEWS NET=UNN】
七月十三日よる、東京・千代田区の同窓会クラブ「東京KUC」で、八学部の同窓会の幹部クラスが初めて集まった。
顔をそろえたのは、紫陽会(しようかい=旧教育学部、発達科学部)、六篠会(りくそうかい=農学部)、文学部同窓会、凌霜会(りょうそうかい=経済学部・経営学部・法学部)、神緑会(しんりょくかい=医学部)、KTC工学振興会(工学部)の十一人。理学部同窓会は欠席、翔鶴会(しょうかくかい=国際文化学部)は連絡がつかなかったというが、これだけのメンバーがそろったのは「初めてではないか」(関係者)という。
8学部の6同窓会の幹部クラスが初会合
各幹事は、企業役員から医師、エンジニア、今は現役を退いたビジネスマンなど多様な面々。
まず、各団体の現状報告があり、「神戸では全体の名簿を作成しているが、東京地区では学部単位の活動のはしてない」という文学部や教育・発達科学部から、「一昨年から関東支部総会を開いている。前身の兵庫農大からを含めて八百人ほど関東にいる」という農学部、「静岡以東の約百六十人の関東支部会員が、毎年総会を開いている。仕事上でのネットワークは強い」という医学部までさまざま。工学部は「学科別の同窓会組織で、東京にあわせて三千人ほどの卒業生がいる。学科持ち回りで毎年支部総会を主催している」という。
今回の連絡会の開催を呼び掛けた経済・経営・法学部からは、「三学部あわせて東京には数千人の(潜在的な)会員がいる。全学部の卒業生が利用できるこの『東京KUC』を、同期会やサークルのOB会に利用していただきたい。各同窓会の事務局をここに置いてもらってもいい」とあいさつがあった。
学部持ち回り「定例交流会」の実施へ
席上、工学部の幹事から「新制大学(として昭和二十四年以降ひとつの大学になって)五十年。これをひとつのきっかけに、全学同窓会へと進むのは大いに賛成だ。ここに集い、やわらかなところから始めていければいいのでは」という提案があった。これを受けて、医学部幹事から「講演と懇親会を組み合わせたようなものを定例的に開いて、異業種の人と話せる会を各学部持ち回りでやってはどうか」と具体的な案が持ち上がり、出席者の賛同をえて「定例交流会」の実施に踏み切ることになった。
「神戸大学学友会 東京連絡会」としてスタート
各学部の幹事からは、「通信費のコストがかさむわりに、支部会合の参加者が少ない」(農学部)、「若いドクターの接触が少ない」(医学部)といった悩みも聞かれた。
これに対して、オブザーバーとして加わった、東京KUCのインターネット委員会の委員からは、「電子メールを有効に使った連絡網を整備したり、ホームページを活用したりして、通信費の軽減や若い卒業生に同窓会活動に感心を持ってもらうことができるのでは」という発言があり、今後、各学部の幹事から月刊メールニュース「東京KUCだより」を会員間で転送して、メーリングリストを構築していく方針も確認された。
最後に、この幹事会の名称を「神戸大学学友会 東京連絡会」と決め、次回の連絡会を九月十一日(月)の午後六時半とすること。「定例交流会」を年九回(一月、五月、八月を除く毎月)の開催とし、初回を十月に医学部の主幹で実施する方向で準備をすすめることになった。
詳しくは、神戸大学同窓会 東京KUCホームページを参照。
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