ゲーセン通いはキレやすい 斉藤助教授が調査

八月一日付の産経新聞によると、神戸大発達科学部の斉藤誠一助教授の調査で、ゲームセンター通いの中学生はカッとなってキレやすいという傾向がわかった。【8月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 斉藤助教授の調査では、ゲームセンターで遊ぶ時間が長いほど、相手を殴ったりする直接的攻撃に出やすく、またストレス解消を求めている状態にあることが顕著に出ているとしている。
 対象は兵庫県内の中学一~三年の生徒三百五十八人(男子百九十一人、女子百六十七人)で、方法は相手を殴る、ものを投げつけるなどの直接的攻撃、物を壊す、暴言を吐くなどの間接的攻撃、万引、家出、恐喝などの反社会的行動というキレる行動を起こしたことがあるかどうかを、一~四点の度合い(四点が最も当てはまる)で回答を求め、ゲームセンターを利用する生徒と利用しない生徒で比較した。
 直接攻撃については、ゲームセンターを全く利用しない生徒の平均点が一・六三だったのに対し、利用する生徒は二・二七点と高く、間接的攻撃についても、利用しない生徒が二・二六点、利用する生徒は二・五一点だった。反社会的行動では、利用しない生徒が一・〇七点、利用する生徒が一・三六点と、いずれも利用する生徒の方が高かった。

 斉藤助教授はキレやすい子供がゲーム好きなのか、ゲームが子供をキレやすくしているかまでは把握できないとしたうえで、ゲームセンターに通い詰める子供ほどキレやすいうえ、ストレスがたまっているのは確かで、不満、ストレスのはけ口を求めている。ゲームセンターが大人のストレス解消の場であり、赤ちょうちん的な役割を果たしているとも考えられる、と分析する。
 調査結果からはゲームの欠点も見えてくるが、斉藤助教授は、確かに悪い点はあるが、ゲームイコール悪という早急な結論は控えるべきだ。今後もさまざまな視点から質問項目をつくり、キレとゲームセンターの関係を探りたい、としている。

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