演劇研究会はちの巣座の新人公演「スケッチブック・ボイジャー」が八月十一日午後六時三十分から尼崎ピッコロシアター中ホールで行われた。【8月11日 神戸大学NEWS NET=UNN】
新人公演は今回で八十六回目。出演者は全員新入生、スタッフは全員二年生というフレッシュな顔ぶれで一ヶ月前から準備し、完成させた。 ストーリーは締め切り日に一ページも描いてない漫画家が、編集者に催促されながら漫画を完成させてゆくコメディ。漫画家と編集者のやり取りと漫画の中のSF劇とが交錯しながら物語は進んでゆく。予想できない展開の連続に観客は大爆笑だった。そして、ラストには漫画家の思いが漫画の中のキャラクターを通し暴露され、感動のままに幕を閉じた。 主演の松浦寛丘さん(文・一年)は、初めての演技に「始めは緊張して素の自分が出てしまったが、段々物語が進むにつれのっていけた」と満足そうだった。 観客は百十七人。夏の暑い日にもかかわらず大人数が訪れ、臨時席を用意するほどだった。パンフレットに広告をはさませてもらっているので見に来たという関大学窓座の学生は「面白かった。全員一年生だとは思えない演技だった」と話した。 今年の新入生は九人だが、そのうち一人は三年生。今回のメンバーで芝居をするのは最初で最後となる。もう一人の主演で漫画家を演じた堀井陽子さん(理・一年)は「楽しかった。これからは一年生で盛り上げてゆきたい」と、楽屋へ入っていった。
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