人事院はこのほど、中央省庁の幹部候補となる二〇〇〇年度の国家公務員一種の合格者を発表した。競争率は過去最高の前年度より、やや低下した。昨年十四位だった神戸大は今年は十一位だった。【8月26日 UNN】
八月十六日に人事院が発表したところでは、二〇〇〇年度は三万八千八百四十一人の申込者に対し、合格者数は前年より二十四人少ない千二百二十八人で、倍率は過去最高だった前年度の三二・四倍から三一・六倍(前年)となった。女性の合格者は昨年度より二人多い百八十二人。女性の合格者の占める割合は一四・八%で、一九九六年度の一五・一%に次いで二番目に高い。二十八の試験区分のうち行政と産地区の二区分の成績は女性がトップだった。民間企業へ就職する人もいるため、合格者の中から約六百十人を、省庁再編後の新省庁の一期生として来年四月に採用する。
出身大学別では、東大が前年度より二十四人多い三百九十二人でトップを維持した。以下、京大百五十一人、早大七十八人の順でベスト三は不動。私大合格者は前年度より六人増え二百四十二人となり、全体の一九.七%と〇.八%アップした。合格者を学歴別に見ると、大学院生(修了・中退者も含む)が六百四十人で五二・一%を占め、八五年度に一種試験が始まって以来最高となった。特に、理工系で七七・五%、農学系で七〇・四%とそれぞれ過去最高となり、合格者の高学歴傾向が明らかになった。(人事院のホームページhttp://www.jinji.admix.go.jp/top.htmを参照)
●大学別合格者数(10人以上の大学のみ、単位・人)
大 学 00年度 99年度 98年度 97年度 96年度 95年度 ――――――――――――――――――――――――――――― 東 大 392 368 341 342 437 428 京 大 151 166 135 158 221 209 早 大 78 76 65 78 89 88 慶 大 54 58 57 54 53 65 東北大 52 62 55 55 60 46 東工大 43 38 46 56 73 61 北 大 41 40 59 60 54 89 阪 大 36 33 38 36 44 52 九 大 32 45 40 43 44 52 名 大 29 28 42 40 81 50 神戸大 25 19 17 21 22 23 東理大 25 16 21 19 40 48 一橋大 17 27 21 9 29 23 東農工大 17 10 11 21 22 23 筑波大 16 26 22 36 31 31 千葉大 16 9 15 13 10 11 中央大 15 21 21 25 18 25 立 命 15 7 ※ 8 10 15 広島大 14 9 ※ ※ 16 13 (※は10人未満のため不明)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。