神戸大病院 患者遺族が医療ミス訴える

神戸大病院で、腎臓の組織検査を受けた男性が死亡したのは医療ミスが原因として、男性の両親が国を相手に約一億円の損害賠償を求める訴えを八月三日神戸地裁に起こした。【8月3日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 訴状などによると、男性は四月、同病院で膠原(こうげん)病の一種で、厚生省指定の難病「全身性エリテマトーデス」と診断され入院した。五月十六日午後、治療方針を決めるため、皮膚の上から針を指し、腎臓の組織を取り出す腎生検を行ったが、検査後、男性は腹痛を訴え呼吸が激しくなった。医師は過換気症候群と判断し、「ペーパーバック法」と呼ばれる処置をしたが、意識不明になり、五月十七日朝、出血性ショックで死亡した。これに対して両親は「医師が出血に対する適正な検査と処置を怠った」と主張している。

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