自劇『嵐になるまで待って』にぎわう

自由劇場プロデュース公演『嵐になるまで待って』(作=成井豊、演出=堀高太郎)の初演が八日、六甲台講堂で行われ、試験期間中の公演にもかかわらず、多くの観客でにぎわった。公演は十日の午後一時からと午後五時からも行われる。【9月8日 神戸大NEWS NET=UNN】

 法学部や経済学部などで前期末試験が始まった今日、六甲台講堂には試験中にもかかわらず八十人近い観客が足を運び、自由劇場プロデュース公演『嵐になるまで待って』の初演を待った。残暑の厳しい中、六甲台キャンパスまで階段を上ってきた観客は、手渡されたオシボリで汗を拭っていた。
劇は東京のとある病院の精神科医による回顧録。この精神科医のナレーターに沿って、劇は進行していく。「この原作は『キャラメルボックス』というプロの作品だが、演出は全くのオリジナル」と演出担当の堀高太郎さん(工・三年)。「プロの人達は舞台装置にお金をかけることができる。でも僕たちは貧乏だから、テンポの良さ、役者の動き、光と音でそれを補えるように努力し、夏休み中、それに打ち込んだ」。
また、今回の公演は、演出家や役者など「ベテラン」の、三年生による舞台だ。それぞれの役者や演出家の意気込みがこもった舞台に、観客も「がんばっているなと思った」と満足そう。
公演は、十日の最終日が午後一時からと午後五時からの二回。入場は前売り五百円、当日八百円。問い合わせはミヤウチさん(電話090-4565-1651)。

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