学内で新種のウィルス発見

先日、学内で新種のコンピュータウィルス(コンピュータに危害のあるプログラム)が発見された。情報処理センターでは、ウィルスに対する注意を促し、学生課でも課外活動代表者に調査を呼びかけている。【9月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 このウィルスは最近のもので、ネットワークワームの特性を持ったハッキングツール(ハッカーが侵入するための道具)だ。
 米国では、今年八月九日前後にウェブなどで同種と思われるウイルスが大量に配布されているのが確認されている。翌月には、さらに多くの感染が報告されている。  感染経路としては、インターネットのダウンロード。また、ウィンドウズフォルダやCドライブが共有になっていると、ネットワークを介して感染する。

「メモ帳」を媒介して感染

 このウィルスは、ウィンドウズ標準のテキスト編集ソフト「メモ帳」を自分のコピーと入れ替え、「メモ帳」が起動されるたびに実行される。ウィルスが実行されると、メールが送られ、そのウィルスが他のコンピュータに送られる。このようにしてどんどん増殖していく。このウィルスは、ネットワークコンピュータを見るので、確率は低いが、ハッカーに侵入される危険性がでてくる。

不用意なダウンロードはしない

 感染予防としては、何でも不用意にダウンロードしないこと、Cドライブやウィンドウズ・フォルダを共有するような設定は避けることである。特に最近普及しつつあるCATV(ケーブルテレビ)のインターネット接続は論理的にLANと同様であり、共有フォルダが他のCATVユーザから見えてしまう場合も多いといわれているので注意が必要。
 情報処理センターは「被害報告はまだ出ていないが、データが破壊されるという害がすぐに出るというものではないので、不気味なウィルス」と話す。

学生課では調査を呼びかけ

 また学生課では、ネットワークを通じて感染するため、各課外活動団体の所有するマシンが感染しているかどうかをチェックするよう、九月二十五日付のメールで呼びかけている。
 具体的には、エクスプローラ等のファイル検索でWindowsフォルダーにnote.comがあるかどうかで確認し。該当するコンピュータがあったら、
 ・レジストリの書き換えが行われているかどうか(そのマシンがサーバーとなっている)
 ・メールの添付ファイルに該当するようなものがないか
 ・ウェブのダウンロードやIRC等で不審なファイルのダウンロードを行わなか
ったかを調査し、連絡してほしいとしている。

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